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Q&A(よくある質問と回答)

ユーザーからの質問

【Q】
子どもたちが要望する本(小説)を購入する際に、どこで線引きをすればいいのかなぁ?と悩むことがあります。
過激な描写の本など、小学校に置いておいていいのかなぁ
と悩んだり・・
今の子どもたちがふれているものは、過激なものが
多いとは思うのですが、司書としてはどの基準で考えたらいいでしょうか?
公共図書館では選書委員会があるそうですが、
学校では司書の一任で選ぶことになるので、
悩ましいところです。よろしくお願いします。
<大阪府の学校司書さまより>2015/12/15

【A】
理論上は、百年後には、どう判断されるだろう、と考えてください。
百年前、水着は足首までありました。 地球のなかには、髪を切るのは屈辱、なところがあったり、知らない女性と同じ飛行機に乗るのは恐怖、な文化もあります。
文化というものは、生き延びる、といつ視点からは程遠く、常に変化するものです。
百年とはいかなくても、10年後は?5年後は? たぶん、どうってことなくなってない?
なら、いまだっていいでしょう。
図書館員のスタンスは、お客さまが必要な情報は、草の根分けても探しだす! です。
でも、実際上は、あなたが先生方がとトラブルをおこし、クビにならないように、が基準ではないでしょうか?

【Q】
学校司書をしています。 司書としてまだまだ未熟なのですが、 日々どういった努力を積み重ねればいいでしょうか? 早くプロになって、子どもたちに応えられる図書館を 作っていきたいです! よろしくお願いします。 <大阪府の学校司書さまより>2015/12/16

【A】
まずは‘図書館を作れる’ようにならなければなりません。
なので、学校予算でいいですから、NDCの第10版、買ってください。
そうして、二桁までは暗記して、書けるようになってください。
まずはそこからです。

【Q】
絵本の棚がすかすかで本が倒れてきます。 ブックエンドはありますが本の重みで逆さハの字に開いてしまいます。 子供たちはたいてい片手だけで出し入れしようとするので(←これは指導もするとして)、使いやすくディスプレイするにはどうしたら良いでしょうか?
<東京都の学校司書さまより>2015/12/22

【A】
ブックエンドには短い足と、長い足がありますね?
本が重いとき、一番最初は
長い足のほうを外側にして使います。
そのために、かたほう、長いのです。

これ、ビジュアル入れられる?

それでもだめなときには仕方がない。

1)高くて重たいブックエンドを導入する。
2)ブックエンドを二枚背中合わせにして両面テープで貼りつけたものを作ります。
 その足の裏に両面テープを貼りつけ、書架の板に貼りつけていくのです。
 他のジャンルでは使えませんが、絵本の棚で、のみ、使える技です。
 つまり棚のなかに、ブックエンドでしきりを作ってしまうのです。
 絵本がなくなったときにめだたないように、棚の奥のほうに貼りつけてね。

【Q】
DK等の大型の図鑑類が大人気で2年を超えたあたりからボロボロになってきました。たいていノドのところからパックリ割れて、背が取れてしまいます。
壊れてから修理、ではなく配架前にやっておくと効果的な補強の方法を教えてください!

【A】
分厚い図鑑はたいてい、丸背、か角背、という作りです。
丸いのが丸背、四角いのが角背です。
「かいけつゾロリ」が丸背ね。
どのページも開くように、丸く作ってあります。

丸背なら、あらかじめ、薄めたボンドを入れて(割り箸の先につけて、なかに入れます)補強する、ということができなくはないです。
ちゃんと修理する方法もありますが、教えるのに1日がかりなんですよね。


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よくある or 時々ある質問

【Q】
低学年には、どんな本が読まれますか?

【A】
いまは、あまり低学年・高学年の差はないと思っていいでしょう。
‘働く車’‘昆虫’‘恐竜’という低学年男子鉄板だったジャンルは、ほぼ幼稚園に落ち、二年生にもなれば‘元素’‘ブラックホール’が始まります。
学年の差がないのです。
文学も、どの学年の人も、つばさ文庫、みらい文庫、読みます。
一年生が「君に届け」を読んでいて驚いたり……。
あまり、文化に差がないので、同じ本を読める、ぷらす、低学年の精神的・知的に成熟が早いので、高学年とあまり差がつかないのだろうと思います。
占い、ダイエット、いじめ、ホラー……みんな、学年は問わないし、同じ本を読んでますね。
男子も似たようなもので「かいけつゾロリ」「ホネホネザウルス」「あなたも名探偵」「探偵ナツカの事件簿」、斎藤洋の「妖怪ずかん」あたりを揃えてしまうと後がない感じがここ何年も続いています。
とにかく本がないのです。
読みたい、といわれるものは全部出してやってください。

【Q】
司書資格を持っていないと図書館では働いてはいけないのですか?

【A】
司書は免許ではなくて資格です。
免許は、持っていない人がその行為を行うと罰せられます。
車の免許がなかったら、車を運転すると罰せられるし、医師の免許がないのに医療行為をすれば、罰せられますね。
主に人の命にかかわるものは、ほぼ免許です。
でも、資格は、雇う側が要求しなければ必要がないのです。
ですから、図書館や学校図書館では、司書資格がなくても雇う側がそれでいいというのなら、働くことができます。

【Q】
司書と学校司書はどこが違うのですか?

【A】
司書教諭と司書の資格は、取得する単位が違います。でも、司書資格を持っているのなら違いはありません。
単に、公共図書館で働いている、学校図書館で働いている、大学図書館で働いている、企業の資料室で働いている、というように、働いている場所が違うだけです。
そうして場所が違うと、扱う資料は違いますが、図書館を構築し、運営する、という基礎の部分は同じです。

【Q】司書ってなんですか?

【A】
図書館を作り、運営・維持するという仕事にたずさわる職種です。
従って、なにもないところから図書館を作れる能力が必要とされます。
パンを焼けない人が、パン屋さんにはなれないのと同じです。

【Q】図書館て、なんですか?

【A】
情報を収集し、必要なときには速やかに提供できるように管理されている、情報センターです。

【Q】
どの単元も資料が足りず、先生方に自信をもって来ていただけません……。

【A】
それは仕方がないでしょう。
そもそも‘’自信を持って来ていただける‘’ような、資料が存在しないのですから--。
子どものための調べ学習(いまはアクティブラーニングだ笑)系の本で、まともに作られているものは、ほとんどないのですから、図書館は頑張りようがありません。
本を作っている側が、そもそも、調べ方を知らずに作っているのですから、使えるものは作れないでしょう。
学校司書にできることは、せめて、目次と索引をつけてほしい、とか、ここが使えなかったのでこう改善してほしい、というような要望をハガキで送ることくらいです(ネットでもいいですが)。
正しいクレーマーになりましょう。
子どもたちのために--。

【Q】
分類の授業はいつやればいいのですか?

【A】
分類とはなにか、の定義は、小学校一年生の一学期がベスト!
だと思います。
大半の女子は12月にはすでに分類に興味がなくなるからです(大人になるので)。
分類は、ブランコと同じように、三歳から八歳までの小さい子どもの遊びです。
「分類ってなあに?」
という、紙芝居がありますから読んでやってください。
そのうち二枚はコピーして裏打ちしてブッカーかけて磁石貼って(磁石はおまけでついています)分類カードを作ってお使いください。

単元としては、光村の「もののなまえ」が分類の授業となります。

紙芝居「分類ってなあに?」の商品情報はこちら
→「分類ってなあに?」

【Q】
蔵書全体の中で、文学はどのくらいの割合にすると良いでしょう?

【A】
8類の言語学を含めて、と考えるなら、言語学、文学、絵本で五割、ってとこでしょう。
自然科学が3割、残りが2割です。

【Q】
‘サバイバル’シリーズのような本は、バラバラになってしまうのですが、なにかいい方法はありませんか?

【A】
‘サバイバル’シリーズや‘名探偵コナン’の学習マンガのような造りの本を‘無戔綴じ’といいます。
糸を使って縫ってないという意味です。
この手のもので男子が読むものはバラバラになりますので、買って装備したときに、穴あけ糸綴じブッカーかけ、をして補強します。
やりかたは「気持ちいい図書館をつくるために」をみてください。

詳細はこちら
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【Q】
図書館員は、なぜ自腹を切って研修にいくのですか? そこまでする必要はないと思うのですが?

【A】
図書館員は学芸員で、学芸員は学者の一族だからです。
ピラミッド、掘らせてあげるよ?
といわれて飛んでいかないエジプト学者はいないでしょ?
自腹切ってでも行きますとも!

もし、え~?
という人がいたら、その人は学者として大成しないですよ。
というか、そんな人はプロじゃないし、一生プロにはなれない。
図書館員だけじゃなく、どんな職業だって、なにもしないでぼーっとしていて一人前になれる仕事なんてないですよ。
どの世界の人だって、必死で勉強してるよ?
そういう質問をするようなら、司書だけじゃなく、どこにいっても、有能で使える頼りになる人にはならないでしょうね。

【Q】
先生に、授業で使う本を選んでほしいといわれたのですが、それは学校司書の仕事なのですか?

【A】
もちろん、学校司書の仕事です。
図書館は、お客さまが必要とする情報を提供する機関で、司書はそのすべてを取り仕切るのが仕事です。
先生が必要としている情報を探しだし、提供するのは学校図書館の運営のなかの、メインの仕事の一つです。

【Q】
ブッカーをかけるのは、司書の仕事なんですか?

【A】
もちろんです! 仕入れた本を装備し、図書館で使える状態にするのは、司書の大事な仕事の一つです。 いまは、本の販売業者がすでに装備をおえた本を納品してくることも多いですが、本来は司書の仕事です。

【Q】
装備、というのは、どういうことをすることですか?

【A】
本に
その学校の蔵書印を捺し
受け入れの日付を書き込み分類記号を決め
分類シールを貼り
ブッカーをかけ
コンピュータ貸し出しをする場合は
コンピュータ登録をし
そのバーコードに登録内容を入れ
バーコードを貼る
ことをいいます。

やりかたや順番は、その学校によって多少違いますが(いまでは蔵書印を押さなくなったところも多いですし、分類シールも一段から三段までさまざまです)目的はその本を登録し、貸し出し閲覧できる状態にすることです。

【Q】
植木鉢は置いてもいいのですか?

【A】
本の、というより紙の、不倶戴天の敵は火と水、です。
従って図書館に水ものは、なるべく避けるようにするものです。

たとえば水道も、できればないほうがいい。
蛇口から微量ですが絶えず水分が流れてきて、本がそれを吸うからです。

同じ理由ぷらす、倒しやすい、という理由で、花を花瓶に活けるのは、もってのほかです。
図書館の入り口で、本とはかなり離れていて、部屋も大きい、のでなければ、花瓶は置いてはいけません。

鉢植えは、まだ無難ですが、それでも、一部屋にひとつか二つ、それ以上は置きすぎです。
植物の好きな司書のなかには、悪気はなく、素敵だと思って部屋一杯に鉢植えを置いているかたがいたりするものですが、図書館は本を置くための部屋であって、温室ではありません。
本より、鉢植えが目立ってはいけません。
もっといえば、司書は本の世話をするのが仕事であって、花の世話をするのが仕事ではありません。
たくさんあれば、それだけ時間も取られます。
それは一種の時間泥棒です。

【Q】
なかが見えないのは不用心だから、とせっかく閉めたカーテンをすぐに開けられてしまいます。 カーテンは閉めなくてもいいものですか?

【A】
閉めなくてはいけませんっ! だって、陽に焼けるでしょう? 日が射してきて本に当たったら閉める…… 日が当たらなかったら開ける(そのほうがやはり、明るいですからね)…… 図書館はこまめにカーテンのあけしめをするものですよ。 それに、そう聞いてくださったということは、いまは学校図書館に司書がいるのでしょう? だったら、不用心ではないでしょうから、カーテンは閉めてもかまわないのではありませんか?

【Q】
どのくらい前の百科事典なら捨ててもいいのですか?

【A】
なんの目的の、どのくらいのサイズの図書館かにもよりますが、普通の学校図書館ならば、今ならだいたい10年が目安でしょう。
本は、刷られた瞬間に世界が止まります。
それ以降の情報は、書いてないのです。
なので、定期的に新しいものと取り替える必要があります。
少なくとも21世紀もかなり過ぎた今、東ドイツやソビエト連邦、が載っている百科事典は廃棄するべきです。
読んだ子どもたちが、間違ったことを覚えてしまいます。
情報は、どれだけ新しいか、も大事なポイントです。

【Q】
中学校にも司書は必要なものなんですか?

【A】
もちろん、必要です。
中学校というより、図書館には必ず司書は必要です。
スーパーを考えてみてください。
ギリギリに省エネして、店内に店員はおかない、レジは客が自分で……、というやりかたをとったとしても
・商品を吟味して仕入れる
・並べる
・掃除する
・客の質問に答える
という仕事はしなければ店は成り立ちません。
少なくとも、少しは売り上げを出そうと思えば……。

中学校だけでなく、司書がいない図書館は店員がいないスーパーと同じです。
つまり、その図書館はやってない、閉店したスーパーだ、ということなんですよ。

【Q】
除籍、廃棄候補にした本が、学級文庫にされてしまいますが、それでいいのでしょうか?

【A】
本来、学級文庫というのは、授業を受けていてわからないことがあったときに調べられる本を置いておくべきところです。 つまり、百科事典、国語辞典、漢字辞典、年鑑、図鑑、季語辞典、みたいなものですね。 決して、学校図書館で使えなくなった古い本を置いておくべき場所ではありません。 若干、図鑑とか、古くても子どもたちが手に取る、という本は、廃棄したあと学級文庫に置いても役に立ちますよね? 要は、役に立つかたたないか、読まれるか読まれないか、です。 使わない本を、せまい教室に置いておくことはないでしょう。 教室は授業の場であって、図書館の書庫ではないのですからーー。

【Q】
小学校です。 子どもには難しいと思う大人用の百科事典があるのですが、必要ですか?

【A】
まず、年度を見てください。2000年以前のものでしたら、もう必要ありません、というか、使えません
ソビエト連邦、東ドイツ、を引いてみて、載ってたら廃棄です。
もう少し新しいものなら、その学校がまだ使いこなせるレベルではなかったら、カウンターの後ろに置いておいてください。
そうして使わなければならないとき、もしくは使うときには、ほとんどの場合、拡大コピーして、読めない漢字にはルビ(ふりがな)をつけてやってください。

【Q】
レファレンス、というものは、どこまでやればいいものですか?

【A】
図書館の使命は‘データの提供’です。
ですから、理論上はお客さまの必要としている情報を提供できるまで、になります。
日常的には、自分の図書館で提供できる資料が中心になりますが、ない場合は
持っている図書館を探して紹介したりもします(特に、部外者をいれてくれない大学
図書館などだと紹介状が必要になりますから、書くんです)。
これをレフェラルサービス、といいますが、私が習った図書館サービス論の先生は、
それをもう少し発展させて、お客さまを見て、うーん、このかた足も悪いし車もないし、
お隣までいくのは無理!と判断したら自分がその資料を取りに行ったり、そのかたを
隣の図書館まで案内する、というサービスまでやっているところがある、アメリカでは……
という、話をしてくださいました。
それがどこの図書館なのかは裏をとっていないのでわかりませんが、要は、必要な
ことは、出来る限りしたほうがいい、ということなのでしょう。
でないと結局お客さまはその情報を手に入れることができませんからね。
もちろん、時間の制限もあれば、からだは一つしかありませんからそこまでは無理!
ということはあるでしょうし(日本の公共の職員の場合、カウンターを抜けて公用車で
仕事中にお隣の図書館までお客さまをご案内することはできないでしょう。
時間があったとしても、事故ったらどうする?がありますし)
だから各自、自分で考えて出来る限りのことを、というしかありません。
ここまでは必ずやらねばならない、の下限はありますが、これはやってはならない、
という上限はない、ということでしょう。
100年前にはいまの公共図書館のサービスも、ほぼなかったのですから……。
いまあるサービスはどれも先人が、こういうことをしたほうがいいんじゃ……と考えて
作り出したもので、神様のご託宣だったわけではありません。
必要なら新しいサービスが、今日も生まれてきていいのです。

学校図書館としては、私は、百科事典の項目をコピーするときは拡大して渡す、
そのとき読めない文字があったらふりがなをつける、までは、やるべきだと思っています。
でないと、こどもたちは情報を手にいれたことにならないし、いちいちわからない
単語を調べていたら先に行けません。
もちろん、単語調べをする時間がはじめから取ってあれば、本人にしていただ
くべきですが(しかし、いまの学校では、そんなことはほぼないといっていいでしょう。
調べものの第一歩は、定義を手にいれることだ、ということをご存じの教師は、
ほとんどいらっしゃいませんので)急いでいるときにはね。
どこまでサービスするべきかはあくまでもお客さまをみて、無理だと判断したところ
まで手伝う、を基準にすべきでしょう。
たとえば、小学生が総理府の統計局のホームページにはいって、データを取って
くる、のは、ほぼ不可能です。
できる人には、どうやって入るかを説明するのが仕事です。
でも低学年なら、自分が取ってきて渡すべきだ、と、私は考えます。
つまり、司書本人は、統計局からデータを取ってこられる技術を持っていなければ
ならない、というこもになりますね。

【Q】
選書するときに一番気をつけることはなんですか?

【A】
目的を見失わないようにすることです。
図書館の本は蔵書です(これについては、Q26蔵書、のところを見てください)。
つまり、目的がある、ということです。
世界には何億冊もの本があり、目的なしには収集できません。
すべての本を集めることを目的とする世界図書館があってもかまいませんが、
あなたの図書館はそうではなく、ここからここまで、という範囲のある図書館でしょう。

小学校の図書館は、小学生が

1)今現在幸福に暮らすために必要なもの
2)将来生き延びられるようになるための情報が得られること

を目的としています(中学、高校、公共図書館も同じです。公共図書館は、その町の
人々を幸福にしなければなりません)

ですから、小学校の図書館の選書ならば、基準は
“それは子どもを幸福にしますか?”
であるべきでしょう。
一番やってはいけないことは、自分が幸福になるために公共のものを利用することです。
つまり、自分が好きな本、欲しい本を集めてはいけない、ということです。

【Q】
蔵書、蔵書、とよくいわれるのですが、蔵書ってなんですか?

【A】
蔵書、というのは、ある目的をもって収集された本のかたまり……のことをいいます。
英語で言うと、コレクションです。

一冊の本の背表紙は薄く、その背中を見ても、その本自身がどういう本であるか、
しかいいません。
ところがそれが五冊、十冊、一段、一本(図書館の数え方、を見てください)と、
ある目的をもった本が並ぶと、プラスアルファ、の意味を伝えられるようになります。
たとえば、ここに中学生のための本棚を作りたい、とします。
そのためには、この本とこの本とこの本を並べて……とやると、中学生が興味を
持ってくれるだろう本たち……になるでしょう?
それが蔵書、です。

個人の本棚も蔵書、です。
個人は別に目的をもって本を買ったり集めたりするわけではありませんが、自分が
嫌いな本、必要ではない本は買わないので、必然的にそこにある本は意識されて
はいないけれど、ある目的をもって集められた本、になります。
ですからその本棚の前にたつと、その人がどんな人だかぼんやりと見当がつくよう
になる……一冊一冊の本が束になると、それ以外の情報を伝えるのです。

司書の仕事の三つの柱の一つがこの、蔵書を作れる……つまりは目的をもって
棚を作れる……司書は棚を作る職人……といわれる理由です。
図書館の本はすべて蔵書で、目的をもって収集されているのです。

【Q】
図書館では、本棚はどうやって数えますか?

【A】
図書館では、本棚のことを書架、といいます。
そうして棚のことを一段、上から下までを一本、といいます。
ここには四段の書架が三本あります、みたいにいうわけですね。
また、四段以上の書架を高段、三段を中段、二段を低段書架、といいます。
二本繋がっているものを二連、左右両側に棚があるものを両面、といいます。
たとえば
三段、五連の両面書架、といったら、全部で30段あるということがわかりますね。
学校図書館では、普通二連以上の書架は入れませんが、大きな公共だと、
五連や六連がありますね。

ついでにいうと、表紙を見せて差せるようになっているものを面だし書架、といいます。

ここには、二段面だし、棚差し二段の絵本架が五本あります、といわれたら、
想像できますか?

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