高知にきたら「ハンナ・アーレント」の上映会をやっていた。
さすが、高知だっ。
去年岩波ホールで上映されて、満席を記録したもので、テーマは何かというと、ナチスのアイヒマン裁判である。アイヒマンの裁判を傍聴し、記事を、といわれた天才哲学者、ハンナ・アーレントが送った記事は、アイヒマンは単なる小役人で上にいわれたことをしたにすぎない、というものだった。

で、これは世界中からナチスを擁護するものだ、と非難されることになるのだが、ハンナが大学でした八分間の講義は、最大の悪というのは平凡な人間がなにも考えず思考停止して行うものだ、というものだった、という話しだったと思う。
（まだ見てないから）
今の日本はまさにそれだ、というのが、ヒットの原因だと思うと悲しいが、それでも一度は考えるチャンスを一つの映画が与えてくれたのだとするなら映画も捨てたものじゃない、である。
これからも各地をまわるそうなので、近くに来たら是非どうぞ！