この子たちなら、この本もイケるのでは……と思ったからなのですが、驚いたことに読み進めるうちに物音ひとつしなくなったのです。

全員の目が絵本に集中してました……。

この絵本はかんこさんが紹介されているのを見てから、今まで高学年の読み聞かせには使ってきましたが、今日は高学年には聞いたことがない言葉が、2年の全クラスでいわれたのです。

それは、ロンがおじさんと漁に出て、色とりどりの大量の魚が採れるところ。

子どもたちから

『わ～！キレイ！』

『スゴーい！スゴーい！』という歓声があがったのです。

読み終わったあとに、先生は

『こんなに長い本をみんなよく集中して聞けたね！』と驚かれていました。

その日は、その後もなんとなく子どもたちの動きがスムーズで、なんというか、みんな、絵本の余韻の波の上でたゆたっている感じで、かん子さんは、この本は低学年のものだ、とおっしゃってたのですが、本当に彼らの為の本なんだなぁ、と思いました。

これからは、これは何年生には難しい、とか思わないで、もっといろんな本を、はばを広げて読んでやらないといけないなぁと思いました。