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話題の動画より:2018年のブリテンズゴッドタレント

2018年のブリテンズゴッドタレント

名伯楽、であるこの番組のプロデューサー、サイモン・コールドウェルの面目躍如の回である。
ウェールズの小さな島からやってきた、見るからに素直でお人好しの22歳の青年は、ガチガチにあがっていた……。
歌いだした彼を止め、曲を変えさせ、サイモンはみごと、彼からゴールデンブザーの演技を引き出した。
はじめのままだったら予選通過も危なかったと思うのに。
コーチ、指導者、というのはこうでなくてはならない、という見本だね。
もちろん、本人に力がなければ引き出せはしないが、中身があるときでも手助けが必要な時はある。
イギリスのこの番組の凄いところは、審査員が才能のある人間を応援したい!と心から思い、そう振る舞うところである。
そして観客も……。
斜にかまえ、足を引っ張るのではなく、できるだけいいパフォーマンスができるようにハラハラし、応援し、拍手を送る。
先進国のなかで、ボイス、とこの番組をやっていないのは日本だけではないかと思うが、確かにこれを見ていると、いまの日本では無理だろうな、と思う。
これができる審査員がいるか?と同時に、これができる観客がいないだろうと思うからだ。
才能のある者を妬み、悪口をいってうさを晴らすような、文化的に野蛮なところではこれはできない。
そうして一度誉められ、認められ、自信がついた者は大人になり、もう引き出してもらう必要はなくなる。
たった一度で!

彼はおそらく歌をちゃんと習っていないのだと思う。
細かいところでそこはそうじゃなくて、という発声があちこちにあるのだけど、それは簡単に治せるものだからだ。
でもその欠点があっても、彼の歌には人を惹きつけるぷらすアルファがある。
魅力的な歌というのはテクニックだけでも、美声だけでもないんだよなぁ。
だって、極端な話、音程があっていないのに凄い歌、というのもあるんだから。
そうして途中で、頑張れ!と叫んでる男性二人組は島の友達なんだろうと思う。
心から声援を送り、成功を喜んでくれる友達がいる人は幸福だ。
そうして彼にはその幸福をまっすぐ受け取れるだけの素直さと強さがある。
一度殻を破ったあとは、その幸福感は歌を支えてくれるものになるのだから、この二人組も彼の歌の一部なのだ。
この番組を作っている人々は、そういうことを理解して作っているのだと思う。

【和訳】第2のポールポッツ?あの曲で再び会場が大喚起! | BGT 2018

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というわけで、ファイナルでは別人のようになったグリフが。
本人も、友だち二人も凄いスーツになってるのはご愛敬
😁

Gruffydd gives everyone goosebumps with PERFECT performance! | The Final | BGT 2018