お知らせ つぶやき

小学校の司書から

小学校の司書から

“最近、6年が「坊っちゃんをがんばって読んでるんだ」と友達に言いながら、名作コーナーの本を見てたので、次は教養コーナーを作らねば……と思っています”

というメールが来ました。
「文スト文庫」と「乙女の本棚」はいまや小学校でも定番になりつつありますが、そこに収録されてない話も読みだしたということですね(さすがに「ぼっちゃん」で乙女の本棚は作りにくい。そりゃ、マドンナはいるけどさ)。
去年、この学校は青い鳥や岩波のハードカバーで「ぼっちゃん」や「ドリトル先生」「リンドグレーン」などを並べて「名作コーナー」を作ったのですが(つまりここはブンガク、の棚ですね)教養コーナーは、まんがで読破、に入っている、ニーチェ、プラトン、茶の本、などのことです。
つまり、心理学、哲学なども入ってくる、リアル系の棚ですね。
小・中学校は、まんがで読破シリーズを集め、あとは様子を見ながらポツポツ、その隣に本物を並べていく、というやりかたで作ります。
マンガの「プリニウス」や「ヒストリエ」も入ってきますね。
誰か「ガリア戦記」描いてくれないかな。
「アーサー王」あたりも……。
まさか小学生が
“ニーチェ?”
“キルケゴール?”
“プラトン?”
という人が大半で、確かにすべての学校が今年度、そこまでいくわけではないのですが、そっちの方向に流れつつあるのは確実です。
つまり、今年来なくても来年は、があり得るというか、並べといたら食いついてくる可能性は高いだろうということですね。
私立の学校なら、当然のように読むでしょう。

問題は、そのまんがで読破、シリーズがいま次々に欠品になってきてることです。
大人用に作ったシリーズがようやく小学校に降りてきた……たしかにもう10年選手なので失くなっても文句はいえないのですが、必要なときになって手に入らない、のも困るなぁ、なのです。
いきなり本物入れても小学校は読めないしね。

ネットで古本買うしかないか……。