お知らせ つぶやき

ヴィクトル古賀氏

あー。
ヴィクトル古賀氏が遂に亡くなられてしまった……。
一度はお目にかかりたいかただった……。
古賀氏はサンボの神様といわれた格闘技の巨人だけど、もうひとつ「たった独りの引き揚げ隊」という本の主人公でもあって、この本が凄いのだ。
たった11歳の少年が、満州から1200キロ歩いて引き揚げてきた記録である(実話です)。
引き揚げの列車から、お前はロスケだろ!と日本人の男に突き落とされたあと、おじいさんがコサックの頭目で、コサックとして育てられた知恵を使って、彼は夜だけしか歩かない……、靴擦れができないように足には布をまく……煙突の煙の色でロシア人か中国人か見分けて食べ物を分けてもらう……その他いろいろなことをして生き延びたのである。
その本で彼はいっている。
誰かが助けに来てくれるのを待って死んでいく日本人をたくさん見た、と……。

まだ読んでなかったら一度は読んでみてください。
絶句するほど素晴らしくて痛ましい冒険小説です。
これを聞き書きして作ってくれた石村博子さんには、ただただお礼の言葉しかありません。

平成最後の年に昭和と平成を全部背負って、いってしまわれた……。

ありがとうございました。