お知らせ つぶやき

歌舞伎の三階さん、の話が出ていた。

歌舞伎の三階さん、の話が出ていた。
三階さん、というのは、歌舞伎のしたっぱ役者のことです。
あの、ずらっと並んでトンボきったりする人たちね。
その三階さんたちが次から次にやめていくので、歌舞伎が危ないって……。
当たり前だ。
ろくすっぽ、給料払わないんだから。
いまどき大人の男に20万かそこらでいい、ってなんで思うのかね?
おまけにいつまでたってもしたっぱしかできないし。
その給料じゃ、本買ったりほかの芝居を観に行くことだって、できないよ?
結婚だって、できないでしょう。

確かに最近の歌舞伎はボロボロだ、と思う。
トンボきっても決まらなかったり、動きがおぼつかなかったり。

三階さんたちは、歌舞伎の世界の人じゃなくて、一般から入ってくる人たちだ。
つまり、歌舞伎が好きで好きで入ってくる人たちなんだよ。
それを薄給でこきつかったら、やめられるのが当たり前じゃないですか。
歌舞伎、嫌いになってでていくよ?
下で働く者を大事にしない世界なんて、そりゃ滅びるに決まってるでしょう。
もう江戸時代じゃないんだから、いい加減、そういうとこから変えませんかね?
と、毎回、見るたびに思う。

端役が上手でないとホントに芝居が面白くなくなるんですよ。