かん子の連載

南山大学児童サービス論受講者のみなさんへ

南山大学児童サービス論受講者のみなさんへ

1)
6名の方が通し番号がついてませんでしたよ。
この次はきをつけてくださいね。

2)
毎年、来ない人はすぐ来なくなってあとは全員出席、だったのですが、今年は
毎回バラバラと10人以上のお休みが多いので、試験をやることになりました。
2012年1月28日の午前中になると思います(日時、場所、時間は確定ではありません)。
教務からのお知らせ、を注意してみていてください。
内容は授業をちゃんときいていれば分かるはずです。
しいていえばテキストは
「図書館員ハンドブック」埼玉福祉会
「報告書を書こう」「図書館学の基礎の基礎」ポプラ社
「児童サービス論」日本図書館協会
あたりです。
愛知県の図書館は持っていると思います。
ああ、十進分類のふたけたまでは暗記ね。
あれが頭に入っていると、残りの図書館情報学も
かなりわかりやすくなりますから。

3)
12月10日の発表ですが、上手に演じることが目的ではありません。
もっと授業数があれば、順番に教えていけるのですが、あまりにも
時間がないので、みなさんにも協力してもらおう、という会です。
お互い、演じるのを見ることによって、ああ、こうすると楽しいんだな、
とか、こうすると、こういう風に見えちゃうんだな、ということを実地体験
する会です。
演じ手になると、当然緊張します。
なのでその分、言われたことも実になるし、次は自分の番だと思えば
全員が緊張してほかの人の演技も批評的に見ることができるように
なるでしょう。
それが大勢を上達させる、一番手っ取り早い方法なんですよ。

4)みなさんのギモンにこたえて
1:人の前で演じるものはすべて、演劇、に入りますからどんなに些少であれ、
必ず”演出”が入ります。
よっぽどの天才か、天然の人は別にして。
演説、も授業、も演出しない、ということはありえないんですよ。

2:ストーリーテリング、語り、お話、など、演劇はすべて、聞いている人々を
別世界に連れて行かなくてはいけません。
終わってしばらくして、ほうっと、夢から覚めたようになるのが極上!

3:小さい人たち、だいたい小学校三年生くらいまでは
ギリギリ共感能力が使えます。
そのあいだは、語りはものすごく有効なのです。
ただし、上手な人がやるのならね。
絵本と語りは違う分野です。
どちらも得手不得手があります。
絵本でないと楽しめないものと、語りでないと楽しめない
ものがあるのです。
それはあらゆる分野でいえます。
なのでクリエーターは、マンガでしかいえない世界、アニメでしか
表現できないこと、映画でしかできないこと、を追求するんです。

4:会場をセッティングし、お客様をどう座らせるか、から、お話会は
始まります。セッティングで失敗すると、まあ、うまくいかないね。

5:疲れてきて、耳の後ろがかたくなると威圧的な声になります。
本人がそう思っていなくてもね。
役者はそういうことを利用して演技するんです。
自分が表現したいと思っていることを表現するには自覚的に
ならないとできないのです。

6:グリムはもともとが語られるために作られた物語です。
つい最近まで、語り手はほぼ、字が読めなかったわけですから。
なので、語りのほうが黙読するより生き生きします。
近代文学になればなるほど、黙読しないと活きないものも生まれて
きました。
あるものをほかの世界に移築しようとするときには、それが向いているかどうか
はとても大事です。
できないものはできないんですから。

7:ブックトークで大事なことは、面白い本を紹介する、ということです。
相手によっては
”この本は三流なんだけど、一行だけ!物凄い、いいとこがあるのよ”
みたいなこともできますが一般的ではありません。
紹介されて面白そうだったから読んでみたらつまんない本だった。
ということにならないように。