かん子の連載

文京区の千駄木にある、森鴎外の記念館にいってきました。

文京区の千駄木にある、森鴎外の記念館にいってきました。
鴎外は陸軍の偉い人だったのでお金、あったのかなあ。
とても広い、高台にある屋敷で、昔は海が見えたのだとか。
その跡地に今は灰色のビルが建ってます。
今は、鴎外が関係した劇関係の展示をやっていて、歌舞伎から近代劇に変わっていく
そのまっただ中、というか、鴎外の翻訳劇が最初?くらいの時期なので、とても面白かったです。
黎明期って、なんでも魅力的だよね。
近代劇を、歌舞伎の口調で話してる録音(つまりレコード)があって、へえ~~~、だった。みんな苦労したんだね。
かえすがえすも、高校の教科書に「舞姫」が載ってるのが残念。
鴎外の初対面があれだと、とりあえず、読んで喜ぶ女子、はいないだろうと思うよ。
普通は腹をたてるよねえ。
文体が完璧な分、さらに腹がたつよ。
だって、中味に頭きて、楽しめないんだもん。

もっとほかに短編あると思うのになあ。

やっぱり自分というものを強く主張できないで、世間的には成功しても踊り子を捨てて自分も幸福になれない男より、世間に逆らっ て女性と暮らすほうを選んだ、漱石のほうに軍配が上がっちゃうよ。

庭に、沙羅の木(鴎外にそういう題名の本がある)……夏椿の花が咲いていてきれいでした。
二週間しか花が咲かないんだって。白い椿よ。

子どもの名前がすべて、オットーだの、フリッツだの、アンヌだの、マリだのっていうのも凄いね(甥とか姪とかにも、ジャックと かいる!)。
親戚一覧みていて、星新一が、鴎外の親族だというのを発見してびっくりいたしました。
血縁はないんだけどね。
結婚して親戚になったほうだから。

とてもいい特別展でした。お芝居に興味ある人はぜひどうぞ。