かん子の連載

「読書マラソン、チャンピオンはだれ?」ぶんけい は、いい本なのか、そうでないのか?

「読書マラソン、チャンピオンはだれ?」ぶんけい
は、いい本なのか、そうでないのか?

小学校三年生のケルシーの楽しみは本を読むことだが、あるとき、校長先生が、全校あげての読書マラソンをする、と宣言。
しかも全校生徒の読書数が2000冊超えたら自慢のあごひげを剃り落とす、と約束。
もうここからヘンである。
校長のあごひげを剃り落としたい、と小学生が努力するもの?
それって、すごーく気だて悪くない?この学校は気だての悪いことを奨励するの?
でもって、ケルシーはその読書マラソンで一番になりたいと思ってしまうんだけど、まぁ子どもならそういうこともあるかと思うけど、ここに書いてあるようにケルシーが本物の読書家なら、そんなことは思わないはずなんだよな。
本が好きなやつは、本が読みたいのであって、ほかのことはどーでもいいんだもん。
ケルシーは自分のライバル、サイモンが本当は読んでないのに読んだ、といっているのかも、と疑ってかまかけたり、薄い本を読んで冊数を稼ぐやつにイライラしたり、読めない子が易しい本を読んで冊数を稼ぐのは卑怯だ、と思ったりするもんで、ものすごく忙しくなるんだけど、そういう話って意味があると思う?
本当に本好きの人って他の人がとてもじゃないけどかなわない数読むもんだよ?
何も考えないでも楽々一位になれるくらいでなけりゃ読書家とはいえない。
まあ、最後には算数が苦手なケルシーが読書が好きでない子を認めたり、読めなかった子を根気よくなだめて読めるようにしたり、というようなことも出てくるんだけど、正直私にはとっても不愉快なストーリーだったんだけど、子どもだからそういうこともあるよね?でいいのか、アメリカのとってもご都合主義のつまんない本、ととっていいのか、わからなかった。

これが子どもたちに読まれるのだろうか???