かん子の連載

ヨーロッパの難民の人たちを見ていて、

ヨーロッパの難民の人たちを見ていて、もし、いまの日本で同じようなことをしなくてはいけなくなったら、いったい何人くらいの人たちが、あんなことができるだろうか、と考えてしまった。
この二年で、アラサーの女性たちが、急速に子どもに本を読んでくれなくなった。
めんどくさい、というのだ。
子どもに本を読んでやるのはいいことだと思うんですけど、めんどくさいんです。なんか、いい方法ありませんか?
といわれ、まだ返事ができていない。
それはまだいいほうで、もう、本を読んでやらなくてもいいと思う、という層もでてきている。
本なんて読まなくても私はちゃんと大きくなってきたし、というのである。
ある意味、そういう本音を言えるようになったのは、その文化が成熟した、ということでもあるのだが。
もちろん、一生懸命真面目に読んでやろうとする人たちもいないわけではないですよ?
でも、子どもに絵本読んでやるのもめんどくさい、という人たちが、子どもを守り、自分も生き延びることができるのだろうか、と思うのである。