かん子の連載

学校に行かないのは問題だ、というが、

日本人は、本質的な議論が苦手だ、と思う。
学校に行かないのは問題だ、というが、学校に行かなくて、なにが問題なの?
だ。
私は、学校に行かなくて問題になるのは、勉強をしなくなることと、友だちがいなくなることの二つだと思う。
まだ、ほかに、問題があるかな?
勉強は、家庭教師をつければいいだけだ。
一人でやるほうがずっと早く進むぞ!
塾だって、ネット教師だっているしさ。
完全な独学はどうしても欠ける部分ができちゃうから、とりあえず嫌いなことでも基礎だけはやったほうがいい、と思う。
で、浮いた時間は自分の好きなことして磨けばいい。
友だちに関していえば、中学高校の時の友だちは格別だ、という人は多いけど、私はそんなことないと思う。
だって、大人になってですよ?
学校時代の友だちと付き合ってる人が何人いる?
みんな、仕事も進路も住んでる場所もバラバラになって、ほとんど音信不通状態ってのが、普通じゃないですか?
別に喧嘩して別れたわけではなくとも。
少なくとも役者になる、とか、音楽家になるとか、化学者になる、なんて専門的なことをすれば(といっても仕事ならみんな専門的なんだけど)だいたいはその後親密に付き合うのはせいぜい大学いってからだ。
小中高で、同好の士に巡り会える人はそういない。
中学の同級生とコンビを組んで漫才師として成功しました、なんてのは、稀有な例だ。
つまり、自分の人生を左右するほどのつきあいなんて、あったらラッキーだけど、10代のうちになくてもかまわんじゃん?
と私は思う。
お金をもって、電車に乗って、遠くまで行けるようになれば、必ず仲間は見つかるよ。
それまでに、その人たちに魅力的な人間だ、と思ってもらえるように自分の内側を磨いとけ、と私は思う。