かん子の連載

発達傷害の人たちを助けるための衣服をデザインしている、

発達傷害の人たちを助けるための衣服をデザインしている、センスウェア、という会社があるそうだ。
以前「自閉症だった私」という当事者の自伝のなかで、母親が着せたシャツがイラクサのとげのように感じて痛くて泣き叫んだ、という文章があって、どういう意味だろうと思ったことがあるのだが、発達傷害の人のなかには感覚異常も症状の一つとしてあるのだそうだ。
(だから、本人の言うことは真剣にきこうね、ということだ。なんでよ、そんなことないわよ。可愛いじゃないの。などといわれても、ちっとも本人の助けにはならないのだから)
それを軽減するために、たとえば、体に巻き付けたゴムを空気で膨らまして、心地よい圧迫感を(かつ、チクチクする服から体を守る?)得られるもの、とかね。
考えたなぁ…と思う。
めいめい、落ち着く方法は違うから、いろいろに変化させられたり、なによりもそれを自分でできるのがいい。
この方向性は、なにも発達傷害向けだけでなく、一般的に使えると思う。
衣服は暑さ寒さから身を守るためだけでなく、飾るためだけでなく、心の支えにもなれるものなのだ。