かん子の連載

「三月のライオン10」巻で、

「三月のライオン10」巻で、主人公の桐山零君19才は、高校一年のひなちゃんに結婚を申し込む、という、ドヒャーッな展開になった。
読んでないかたにはなにがなんだかわからないだろうから申し訳ない、という文章なんだけど、問題は桐山君がひなちゃんと結婚したいと思ったのは、たぶんひなちゃんを愛しているからではなくて、はじめて見つけた陽だまり、居場所のメンバーになりたいと思ったから……だからだということだ。
和菓子職人のおじいちゃん、お母さんが亡くなったあと、必死で妹たちを育てているあかりちゃん、次女のひなたたちゃん、末っ子のももちゃん、という家族の一員になりたいのなら、年の近いひなちゃんと、結婚するのが一番手っ取り早い。
あんなにも頭のいい桐山君が、こんな簡単なこと、自分のことになるとわからなくなるのは、人間てホント、不思議な生き物だと思う。
というわけで、私の予想としては、紆余曲折を経て、結局成熟して大人になって居場所は自分で作れるようになって、ももちゃん、と結婚する、と思うのだが、いかがでしょうか?