かん子の連載

今年の「ハワイファイブオー」のラストの話は、

今年の「ハワイファイブオー」のラストの話は、ISに業を煮やしたアメリカの白人中年サラリーマンが、核弾頭を盗んでハワイで爆発させる計画を阻止する、という話だった。
ハワイが攻撃されればISがやった、と勘違いし、怒ったアメリカ政府はISを殲滅させるだろう、というもくろみでーー。
もういまや、世界中で、子どもを安心して育てられる場所はなくなってしまった……徹底的にやっつけておかなかったからだ、というのが彼の論理である。
彼の卑劣なところは、自分の家族のいる場所では爆発させないことだ。
ハワイの、見知らぬ人々が死ぬのは、必要な、小さな犠牲だが、自分の息子が死ぬのは耐えられない、というわけだ。
ISの国にも、小さな子どもも女の人もたくさんいるのに……。

現実なのに、えっ?これドラマ?と思わずいってしまいそうな事件が、次から次に起きる。
どれがリアルで、とれがバーチャルなのか、世界は新しい事態に突入したのだ、今年ーー、と思う。