かん子の連載

しょうちゃんの、サイエンストーク~

2014年に開館してまだ2年目の新しい科学館、と知って「東芝未来科学館」へ行ってきました。
JR川崎駅からラゾーナ川崎方向に歩いて1分。
屋根があるおかげで雨にも濡れずに到着しました。
昭和32年から52年間続いた東芝科学館が、川崎駅前に移転し、2014年にリニューアルオープンしたのが東芝未来科学館なんだとか。
新しい科学館らしく、キレイな入り口です。
展示エリアは3つのゾーンがあります。

1) 東芝の歴史がわかるヒストリーゾーン
2) 現在から未来にわたる最先端技術を展示したフューチャーゾーン
3) スタッフの方がサイエンスショウやツアー形式で紹介してくれるサイエンスゾーン

ヒストリーゾーンには、日本や世界で一号機にあたる製品が展示されていました。
電気冷蔵庫、電気掃除機、電気洗濯機、扇風機、電気計算機、電気こたつ、カラーテレビ、電子レンジ、ワープロ、医療用MRI、ラップトップパソコン(今でいうノートパソコン)、DVDプレーヤーなど……身近なものばかり。

へー!
これ全部、東芝が開発したものだったなんて、知らなかった!

東芝の創業者は、江戸時代にからくり人形の興業で生計を立ててたのだそうです。
からくり人形ってどんなしくみなんだろう?と思ったら、スタッフのお姉さんが茶はこび人形を動かして、しくみを解説してくれました。
解説してくれる人がいるのはありがたい。 > ヒストリーコーナーのあとは「サイエンスショウ」へ。
空気をテーマにした「サイエンスショウ」をやっていて、空気の力でボーリングの球を持ち上げていました。
持ち上げる時に東芝の製品を使うところは企業の科学館ならでは!
おもしろい!

次は、現在と未来の技術が展示されているゾーンへ。
ちょうどツアーが始まるというので参加しました。 > 太陽光や地熱などから電気を作り出すときに使われている技術や、作った電気を再利用するモーターなどの展示がありました。
郵便番号を自動に読取る区分機や、駅の自動改札機も東芝が作ってたんだ。
知らないところで、ずいぶんお世話になってるんですなあ。

ツアーの最後には、超電導体を使った実演をしてくれました(超伝導体は2027年に品川駅から名古屋駅間の運転を目指しているリニアモーターカーや、医療用のMRIなどに使われています)。
実演ではお姉さんが、超伝導体が浮いて見える現象を紹介してくれました(なんで浮いて見えるのか?それをお姉さんは、マイスナー効果とピン止め効果という超電導体ならではの現象で解説してくれました。詳しくは実演を見に行ってみてくださいね)。

時間がたりなくて見られなかった展示もありましたが、パネルや実物が置かれているだけではなく、 AR(拡張現実)技術などを使って、子どもたちがゲーム感覚で先端技術を学べる工夫がたくさんしてありました。

しかも、これがすべて無料。
親子できている人たちが多く、にぎわってましたよ。

川崎ラゾーナに隣接してるから買い物もできるし、駅前にあるから疲れにくくて便利。

展示エリア以外にも、予約制のイベントがあるようです(こちらはイベントによって有料のものがあります)。

見学無料の科学館で、ここまで充実してる館は貴重。
おススメです。

月曜日が休館日ですので、行くときには事前に計画してくださいね(でも、月曜が祝日だったら開館だそうです)。

東芝未来科学館
toshiba-mirai-kagakukan.jp/visit/index_j.htm