かん子の連載

イネの本を作って知ったこと。

イネの本を作って、ご飯一膳分はイネ二株、だというのを知った。
イネは一本では細すぎるので五本まとめて植える。
田んぼを思い浮かべて、イネのかたまり二つ分かぁ、と考えたらご飯粒を残せなくなった。
もともとお米を残すのは気が進まないほうではあったが、丹精して二株育てて、たったのお茶碗一杯……と思ったらもうまるっきり残せなくなった。
でも、もう食べきれないんだよね。
ダイエットしてる訳じゃなくても。
お米はとても強いので、体力がないと食べられない。
食べるとしんどいのだ。
背中が痛くなる……。

朝、ご飯とパンとうどん、を食べてどのくらいもつか考えてみれば、コメ粒がどれだけ強いかわかるでしょう。

植物の本を読んだり作ったりすると確実に世界が広がるのがわかる。
動かないし、たいていのものは地味だけど、植物の世界は生命と直結している。