かん子の連載

このところ、中高年が見ているであろう外国のドラマのCMに、

このところ、中高年が見ているであろう外国のドラマのCMに、やたらとサントリーのグルコサミンだの、なんとかだの、が目立つ。
見るたびに、君は酒を売っていたんではなかろうかね?
と思う。

いや、嫌みではなくて……。
お酒が売れなくなったのなら、と他の商品を開発するのはすごいことなんだから。

私はトリス世代じゃないけど、というか酒は飲めないのでどっちみち関係はないんだけど、大昔に編集のバイトで、開高建のキャッチコピーの本を一度作ったことがあって、サントリーには馴染みができた。
なにせ、ほとんどがサントリーのコマーシャルだったから。
軽妙で洒脱で小粋で、それをまとめるのは面白い仕事だった。
こんな形容詞は、言葉そのものがすでに死語みたいだけど。
ドコモのワードでは、しゃだつ、なんて出てこない。

トリス飲んでた人たちが、いまはグルコサミンを飲んでるんだろう、とコマーシャルを見るとあの本を思い出す。