かん子の連載

いま、東京の科学博物館に“ラスコー展”きたのでいってきました。

いま、東京の科学博物館に“ラスコー展”きたのでいってきました。
3Dプリンターで洞窟のミニチュアが作ってあって、そっかぁ、あれって、そういうことに使えるんだなぁ、でした。
結構なんというか、やたら細長くて複雑に曲がりくねった洞窟で、まあ200メートルだからたいしたことないっていえばたいしたことないけど、真っ暗だよ?
よく入る気になったなぁ、です。

なんで……
ランプ……あった……。
それがものすごくよくできてるの。
砂岩かなんかを削って、えーと形はちょうど視力検査するときに片方の目を隠すやつがあるでしょう、あれにそっくり。
その窪みに動物の脂を入れて火をつけてたそうです。
動物の脂は普通の温度なら固まるから、持ってくか置いとくかすれば継ぎ足して使える……かなり長いこと作業できる……。
とか
石で削って線を描いた線画、のほかに、石を削ってなにかでとかして、動物の毛を集めたもので塗ってた……つまりもう岩絵の具と筆を使ってた……
とか
かなり高いとこにも描いてるのだから、はしごか、足場を組んで描いてたらしい
とか
知らなかったことがいっぱいありました。
基本的なとこは、いまやってることとたいして変わってない。
説明にはシャーマンが……とか、書いてあったけど、あんなに絵のうまいのがたまたまシャーマンもやってた?
だって、ホントに上手なのよね。
というより
絵が好きで好きで描きたくてたまらない若いやつが、長老たちに黙ってそーっと
描いてた……
というほうが楽しくない?
ある意味、世界で一番古いマンガだよね。

“本の成り立ち”の話をするときは、必ず“硬い岩に軟らかい石をこすりつけるとあとがつくでしょう”から始めるんで、もって歩けるラスコーのイラストが欲しかったの。
紙もあったけど、迷ったあげく、クリアファイル買ってきました。
400円……。
でも紙でもよかったかなぁ。
ブッカーかけちゃえばいいんだし……。
面白いよ。
司書なら一度はいったほうがいいよ。
大阪や福岡にもいくのかな。