かん子の連載

いま一番至福の時間……。

前にも一度書いたと思うけど、イギリスのコリン・デクスター原作のテレビドラマ「モース警部」の続きの、というかスピンオフの「ルイス警部」を見るのがいま一番至福の時間……。

「モース警部」でモースの部下だったルイスがモース亡きあと警部に昇進、部下ににジェイムズ・ハサウェイがつくんだけど、このハサウェイがめっちゃいいの。よくこんなん見つけてきたな、というか、はじめに彼がいて当てぶりで脚本書いた?って思うくらいぴったり。
モースは敏腕だけど強引で自己中で(というか、人に悪いことした、とわかると一応反省するからただ単に本当にひとの気持ちがわからないだけ?だと思うけど)そういう意味ではあまり応援したくならない(でも、原作そっくりなんだよ。よくあれを演技でやれるよ)。
ルイスもいじめられてちょっと気立て悪くなってくし……😅。
でもハサウェイはいいやつなもんで安心してられる。
長身、典型的なイギリス人の風貌で、ハンサムというには武骨過ぎるけど味のあるいい顔してて、貴族の館の使用人の息子なんだけど、頭よくてオックスフォードにいって神父になるはずだったのが警察に、という設定。
庶民なんだけど育ちがいい、というバックボーンね。
小さいときは伯爵令嬢とかと遊んでるわけでさ。
(この役者さん、もっと、若いときにクリスティーの「シタフォードの謎」で悪い若い遊び人、をやってて、その時はすごく恥ずかしそうに悪いの、をやってて全然さまになってなかった)
いつも口がちょっとあいてて、賢いはずなのにお間抜けに見えるのも素敵。
このシリーズは全話通して、このハサウェイの成長物語にもなってるので、イギリスのYA文学が好きな人なら確実にはまるはずです。
そのうえ美しい景色。
荘厳な街並み。
ボドリー図書館の書庫をみせてくれたり、あの有名な学食の風景や、古くさいガウンやらにもお目にかかれます。
一話一話、すごく丁寧に作られていて、役者さんもみんなうまい。
オックスフォードが舞台なもんで学生がたくさんでてくるんだけど、その人たちもみんな上手なんだよ。

2月の頭からまた再放送始まるから見られる人は見てね。