かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 25  館内の配置

25 館内の配置   by ロゼッド・ストーン

館内の書架のレイアウトを考えるのは、至難の業。
かん子さんの著書や改装ボランティアをやるなかで実際に見せていただいて、
どの書架に何を置くかがすごく大事なんだと感じています。
自分の学校で悩んで決めて置いてみて、違和感を感じるときはすぐに手直しをしますが、今まで置いていたレイアウトが子ども達のニーズに合わなくなることもありました。
以前「YAコーナー」をつくっていましたが、その書架の本がどんどん動かなくなってきたときに、かん子さんが
「お客さんのニーズにあわせて変えていくんだよ」
といわれたのを聞いて
「あっ!そうか!」
またまた目からウロコが……。
どうしても“変える”というより、“定める”という発想しかなかったので、大変驚きましたが納得でした。
学校にいってすぐに
「YAコーナー」
を解除しましたが、子どもたちはだれひとり、そのことに対して、何も言わなかったので、やっぱり必要なくなってたんだと思いました。
その書架は、今は
「犬猫本コーナー」(犬猫の物語や文庫を並べているコーナー)になっています。いつもまずそこから本を選んでいる子どもたちが複数いて、大変好評です。
これからも子ども達のニーズを敏感にキャッチできるようアンテナをはっていきたいと思っています。