かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 27 高校生の息子が反抗期になった時

27 高校生の息子が反抗期になった時   by 宮島鱈子

17歳の息子が私に暴言を吐き、家の壁を蹴って穴をあけるので気持ちが滅入っていたとき、それをこぼすとかん子さんが
「息子を息子だと思うから苦しいんだよ。野良犬だと思いなさい。そして、ほっとくこと。美味しいご飯だけ作って、勉強しなさいとか、お風呂入りなさいとか、ご飯よとか、一切言わない。庭にご飯食べに来る野良犬に、そんなこと、いちいち言わないでしょ?
用意だけして忘れるでしょ? 
言う癖がついてるから、言いたくなるけど、忘れる。もっと大事なこと考える。あした図書館ですることとか、準備するもの、とか。 で、ずっと上機嫌で楽しそうにしてなさい。
これ大事。
で、むこうが話しかけたら返事してもいいけど、こっちからは話しかけない。
なるべく遭遇しないように心がけること。
彼は愛されて育ってるし、豪胆なタイプでもないからそうそう悪いことはできない。
自分の手に負えなくなったら相談してくる頭もあるよ。だからメシだけ与えとけばいいの。」
と言ってくれました。
その日から、私の気持ちは楽になり、息子と衝突することも減りました。
親子で助けてもらったと思っています。