かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 50 豪華三人会 by だだちゃ豆

豪華三人会   by だだちゃ豆

26年1月7日(水)。
ポプラ社ホールで、赤木かん子さんと、金原瑞人さんと、ひこ・田中さんの座談会があった。
開始一時間前に会場に着いたので、展示してあったお三方の膨大な著書をじっくり見ることができた。
この会は、かん子さんの30周年、金原さんの還暦祝、ひこさんの快気祝記念を兼ねているという。
この顔触れで、一度にお話がきけるなんて、そうあることではない。
かつて、それぞれ山形にお招きして、お話をお伺いしたことがあるので、 目の前にその方々がいるというだけで、ただそれだけでう~っとりだった。
ひこさんが進行係を務め、三人の馴れ初めから話が始まり、子ども時代の読書のことや、ヤングアダルト総論、最近の読書をめぐる世相までお伺いし、 瞬く間の二時間が過ぎた。
地下鉄の中を見ただけでも、スマホ触っている人がほとんどのご時世……。
暇つぶしするものがあるので、読書人口が減ったという話には、つくづく納得。
併せてかん子さんの、親は子育てが面倒なので、もちろん読み聞かせなんてしたくないし
「絵本は場所塞ぎになるから、よこさないで!」
って、嫁や娘に言われるから、結局、絵本を買ってあげたばあちゃんが責任取って、せっせと孫のところに行って、読み聞かせしているご時世だ、という話も、腑に落ちた。
それは東京だけの話ではなく、 私の周囲のばあちゃんになった人たちも、危機感を持って読み聞かせに熱を入れているからだ。
地震学者に言わせると、日本列島は、地震と火山の活発化する100年の時期に突入したという。
今日の会から実感したのは、本のプロのお三方の話を伺っても、読書推進の何の打開策も見えないほど、マイナスの時代に突入しまったという事実だ。