かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 75 『園児向けおすすめ絵本の展示会』をして

『園児向けおすすめ絵本の展示会』をして by だだちゃ豆

28年3月19日(土)~27日(日)
赤木かん子さんがセレクトした、幼稚園保育園に入れたい本の展示会をした。
近年のスマホ台頭のせいで、親はまともに子育てをしなくなった。
その結果、子どもたちは、早くから親を頼りにはできないと悟り
「大人になるって?世の中って?生きるって?自分の身を守る方法って?」
世の中のことを早く覚えて大人にならなくてはと、考えるようになった。
それにつれ、本もどんどん上のものを要求するようになり、東京で5歳児の精神年齢は小学2年生まで上がってきているという。
そんな赤木さんの話に基づき、今回の展示内容は、今の世の中の状況に合わせてある。
もちろん、子どもらしい本もあるが、小学校に入ってからも楽しめる図鑑類、ちびまる子ちゃんの危機管理の絵本など、現実的なものが目立つ。
ざっと見て、もう、こんな本まで読むの!?
って目を見張るような品揃え……。
もともと子どもが好きだったのに、大人がこんなものは読まないだろう、と考えて出してこなかったものもあるし、読む本が変わったこと自体は悪いことではない。
というより、いつの時代も、時代が変わったときには同じ本は読めなくなっていったのだろうと思う。
でも、子どもが、いろんなものから守られて、子どもらしい物語世界を満喫できる時代ではなくなった……という感触も確かにある……。
もちろん、大都会だけの話ではない。
大人がスマホに気を取られているうちに、子どもは必死に、自分の行く末を模索しているのだ。
展示会をしてみて、
「気がつけ、大人!!」
と言って回りたくなった。