かん子の連載

LGBTQの本棚から 第11回 宝島ムック「女が女を愛するということ」

今週は林くんがレポートが忙しいので(林くんは専門学校生です)赤木かん子の代筆です。
で、せっかくだから、林くんが知らないようなお古いところをあげてみようと思う……。
1989年の宝島ムック……。
「女が女を愛するということ」……。
当時の宝島ムックは凄かった。
テーマが過激だった……にもかかわらず、どの号も素晴らしく緻密でレベルが高く、単なるお遊びとか、おちょくってるとかじゃなく、真剣白刃取り、みたいな殺気があった……。
これはおそらくレズビアンに関して、初めて総合的に真剣に取り組んでふつーに本屋に出た本で、いま読むといろんな意味でショックを受けるかもしれない。

私は当時、レズビアンという言葉にであってどんなに救われたか、という女の人の手記を読んで、そうか、言葉がないと認識できないんだ~、言葉って大事、と思ったのを覚えている。

で、いま読むと当時は思っても見なかった、そのあと出現したパソコンとインターネットがまだなかったんだ、この頃……、ということにショックをウケると思います、いまの人は……。

当時、自分の同士を探すのはものすごく大変だった……。
でもいまはネットでいくらでも探せる。
大都会の近くに住んでいなくても仲間に会える……。
情報が手にはいる……。
LGBTQの世界も、ネットが変えたというか、支えたんだなぁ、と頭ではわかっていたことだけど、やはり軽くショックを受けました。
読みたいかたはネットの古本屋で探すか、大きい図書館を当たってみてください。

2017/06/29