かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 88 かん子さんへの文章

かん子さんへの文章   by 石垣島代表 飯田あかね

今から17年前、赤瓦の屋根が鮮やかな最南端の公立図書館で、かん子さんと出会いました。
地域的に奇抜な色の動植物や熱帯魚は見慣れたものですが、赤だかピンクだかオレンジだかの髪の毛をした人間を目のあたりにして衝撃を受けました。 
でも、もっと衝撃だったのは、本、図書館、子どもたちに対するかん子さんのふか~い思いです。

1992年の石垣市立図書館開館以来、新刊本を送り続けてくれ、島を訪れた際には、児童室改造や講演会をタダ!で引き受けて下さる、ローコスト・ハイクオリティーのとてもいい人です。
その上、楽しいお土産(ぬいぐるみや恐竜やポスターなどなど)を毎回いただき、石垣市民はかん子さんに足を向けて寝ることはできません。

また、児童室を担当するにあたり悩んでいたとき、かん子さんから肩をバシッ!と叩かれ
「割れそうにないクルミを割ろうとするより、割れそうなクルミを探して割れ!」
という言葉をいただき奮起しました。

現在、私は図書館とは別世界の職に就いていますが、
私の根っこには、図書館で過ごした時間が今もあります。
そう、図書館の仕事は地道で終わりがない、ネバーエンディングストーリーです。

かん子さん、ありがとう。
会えてよかったよー。
60歳万歳!