かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 90 「連携」

「連携」   by 本の森図書館 井上

高知県高岡郡の我が越知町には、小・中学校 保育園、幼稚園それぞれ1つずつあります。
2013年、かん子さんの手によって公民館図書室が、町立図書館に生まれ変わったのを皮切りに、小・中・保・幼と毎年、図書室の整備が行われました。
それに伴い、それぞれ司書と図書支援員が月に1回会を持ち連携を取っています。

今年、1学期、調べ学習に取り組んだ小1の子どもたちが背表紙のシールを目指して資料を探している姿に、反応の素早さを感じ、驚きました。
彼らは幼保の図書室改装の1期生です。
12月には、分類とはなにか、目次、索引、百科事典の引きかた、自然科学の分類まで、実にスムーズに終えることができました。

環境の整った中、本に親しむことで自然と身につく知識を教育で確立することが、彼らの下地となっていくのだと思いました。
幸い、小さな町で、子どもたちの顔が見えるという利点を活かして、保・幼・小・中と情報を共有することの要になることが公共図書館の役割だと思っています。
それぞれが持つ図書資料は、町全体の資料と考え 公共図書館がハブとなり、必要なところへ必要な資料を提供していくということに取り組んでいます。
まだまだ課題は多く、スムーズに流れているとは言えませんが、それぞれが歩みよることで 町の子たちを町の本で育てていくという意識が芽生えていると思います。

まさに、取り巻く大人たちが一歩ずつ手を携えて歩んで行っております。