かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 93 「かん子さんと会ってから」

「かん子さんと会ってから」   by 栗原礼

 かん子さんを初めて見た(?)のは、今から5,6年前の近鉄京田辺市の駅のホームでした。
その日私は
「司書の勉強会」
に参加するところでした。大きな荷物をよっこらしょっと運んでいるカラフルな髪の女性の荷物運びをお手伝いしながら、もしかして?と伺うとその人が『赤木かん子』さんご自身でした。 
はあ、すごい迫力でしたね。
 月に1回ずつかん子さんに来ていただき、学校図書館の司書の基礎の基礎を勉強しました。
それまでは、整っている私立中高校学校図書館にいた私は、市立小学校の司書を入れ始めたばかりの職場にかわり、どう手をつけていけばいいのかよくわからなかったのです。
かん子さんの講義を連続して聞き、少しずつ自分の職場でも実践していきました。
それを認めてくれたのか、一人で2校受け持ちが、全市小学校に司書を配置するようになりました。
 それから今に至るまで、かん子さんの著書や、昨年は月1回の東京での勉強会のおかげで、学校図書館での働く意義がとても大きくなりました。
彼らのために何をすべきかまた、教師にこちらから積極的に学校図書館での活用を勧めることができるようになりました。
すぐに効果が現れるものではありませんが、最近は児童の様子を見ていると私が学んだことが反映されているのかなという小さな希望がわいています。
 学校司書はなにをすべきか、というカリキュラムがない中で赤木かん子さんと出会えたことは、小さい人たちのためにも本当に良かったと思っています。
今後のご活躍をお祈りします。