かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 106 救いの言葉

救いの言葉   by ノロティ

幼稚園で読み語りを始めてから、気が付けば20年。今は学校司書として働いています。

前任者がおらず、倉庫と化した図書室に一人放り込まれた時、統合する学校を兼任し、「新しい図書館をつくれ。」と言われた時、途方に暮れずに済んだのは、かん子さんのお陰です。いろんな方の本を読み、講演会があれば他県にも出かけて、私なりに学んできましたが、かん子さんの言葉に勝るものはありませんでした。

『割れないクルミは、無理に割らなくていい』

私が採用された時は、学校現場で学校司書が全く認知されておらず、無理解・無関心・偏見と、マイナス面ばかりが目立っていました。なにもかも初めてで、「学校司書を認めてもらわなくては。」と気負っていたこともあり、人間関係で随分悩んでいました。そんな時、「割れないクルミは、無理に割らなくていいよ。」「だいたい割れないのは、数年で定年っていう先生が多いし、じゃなくても、ちょっと我慢すれば出ていく。(転勤する)」とかん子さんに言われ、肩の力がスーッと抜ける思いでした。

『間違ったらやり直せばいい』

また、本当にこの方法でいいのか?と迷う場面も多くありました。しかし、そばに相談できる人もおらず、たぶん大丈夫と不安ながらに仕事を進めていた時に、「医者じゃないんだから、間違ったらやり直せばいい。」と言ってくださいました。「アレコレ言われないなら、自由にやれていいじゃん。やりたいように、やっちゃえ。」とも。本当にそうだな、と納得し、今では、迷ったらチャレンジ!の精神で仕事に向き合っています。

物事をポジティブにとらえ、的確にアドバイスしてくださるかん子さん。いつも感謝しています。そして、これからもよろしくお願いします。