かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 115 児童図書館界の過激派!

児童図書館界の過激派!   by 公共図書館員K.Iより

学生の頃……「本の探偵」の新聞記事を読み、面白い人がいるな~、と思ったのが出会い。
公共図書館員になって
「金髪だとかいや真っ赤だとか、機関銃のようにしゃべるとか、火を噴くとか爆弾が飛ぶとか」
といった都市伝説を耳にしつつ、YAのブックリストを読んだのが再会だった。
実際にお会いして講演を聴いて
「児童図書館界の過激派だ~」
と思った。
そりゃ福音館と岩波書店で育った公共図書館員としては、全否定に聞こえて反発もあったけど、言ってることは確かに解った。
まったく的外れな攻撃なら、心に刺さることもないし、翻訳すると愛のムチだしね。

そして平成13年の
「子どもの読書活動の推進に関する法律」
によって、この業界に法律の追い風が吹いている今、
風穴をあけてくれるかん子さんの存在は、ますます大切なものになっている。

さて、心に残る言葉は数あれど、職場や新人研修で一番使っている言葉は
「かならず成功する読みきかせの本 自由国民社」

「読みきかせQ&A」
Q3の読むときのテクニックのあらゆる疑問に対する答えです。
 
A3 本の演出は一冊一冊、また、演じ手によっても変わるものです。
“その本が要求する読みかた”で読んでくださいとしか言えません。
確実に言えるのは、わからない本はやらない、できない本はやらない、ということです。

まったくその通りなのですが、公共図書館員なので、表現は翻訳してます。
「抑揚やスピードや歌のふしなどには、正解はないのです。
悩んでいる間は無理せずに、人に聞いたり、自分の子どもに読んで練習したりして、よく自分で考えて『こう読もう!』と心が決まってから読み聞かせに行くといいですよ。」

では、かん子さん!
今までありがとう、還暦おめでとう、そして、これからもよろしく!