かん子の連載

水曜日の歌 ♬~ 第二十二回

しずかに、しずかに…… E・ヴェルアーラン

しずかに、しずかに、もっとしずかに
君の腕のうち、この頭をゆすっておくれ
熱い額(ひたい)を、そしてまた疲れきった両の眼を
君こそは、わたしにとってのうれしい曙(あけぼの)
君の手にこそ愛情があり
君のやさしい言葉にこそ、曙の光がある
こうしてわたしは悩みを忘れ悔いを忘れ
日々の仕事によみがえる

訳はなんと、高村光太郎です。

2017/11/08