かん子の連載

水曜日の歌 ♬~ 第二十五回

「むかしむかし、重郎というこどもがおりました。
重郎は遠藤とニイさんと暮らしていました。
ニイさんが美味しい魚を持ってきてくれました。みんなで食べて眠りました。
ぬくぬくと眠りました……」

これは「夜回り猫2」で、高熱に浮かされた子猫の重郎が、なにかお話して、といったときに、遠藤が重郎を抱っこしながら、したお話です。

これは、こどもにしてあげるお話、の究極です。
こどもに、なにを話すのか、なぜ語るのか……。
子どもにお話をする人が決して忘れてはならない原点です。
深谷かおる、天才!

2017/11/29