かん子の連載

水曜日の歌 ♬~ 第三十四回

もの思へば
沢の蛍も
わが身より
あくがれいづる
魂(たま)かとぞみる

和泉式部の歌です。
和泉式部といえば“恋多き”人なので、これも
彼氏とうまくいかなくなって、どこかに(書いてあったと思うけど忘れた。どっかのお宮?だったと思う)お参りにきたけど、蛍を見ていたら苦しんでる自分の魂が抜け出たんじゃないかと思った、という意味ですよね?

でも凄いのはここから。
そしたら、和泉式部のみみもとに男の人の声がした……。
つまり、貴船神社の神さまが返事をしてくれた、というのです。

奥山に
たぎりて落つる
滝つ瀬の
魂ちるばかり
物な思いそ。

まあ、そう気を落とすな
と慰めてくれたわけです、神さまが……。

ここらへん使ってファンタジー、作れないかなぁ!
もう、ネタは古典しか残ってないと思うんだが……。

2018/02/01