かん子の連載

シーク教の総本山の黄金寺院の台所

シーク教の総本山の黄金寺院の台所、の映画を見た。
シーク教の教義は、人類はみな平等、だそうで、寺院の入り口も東西南北あいてるし、お参りに来る人は全員ただでそこの食堂でご飯が食べられる……。
そこは毎日(毎日!ですよ)10万食供され、しかもほぼボランティア運営らしい……。
らしい、というのは解説がほぼなかったからで、畑でジャガイモを掘るシーンから始まり、おっそろしい量の米や小麦が運び込まれ、えんえんとニンニクの皮は剥かれ際限なくチャパティは焼かれ、直径一メートル、深さ80センチくらいの鍋にいくつも、永遠にカレーが作られる……。

以前インドの寺院にいったときに、やっぱりカレーがただで供されたんだけど、その豆カレーのおいしさといったら!
あんなに美味しいカレーはあとにも先にも食べたことがない。
死ぬ前になんでもいいからたべさせてあげるよ、といわれたら、あそこの豆カレーがいいな、と思うほど美味しかった。
なので、好奇心の強い我々は厨房まで見に行った。
広い土間にいくつもレンガを3つ、コの字形に並べた上に、懐かしいシンメー鍋(沖縄のどでかい北京鍋みたいなやつです)が乗っかってカレーが煮られていて、おお!沖縄のルーツはここなのか、と思ったものだが、さすがにそこは10万食ではなかった😄

10万食って、凄いよ。
鍋もどでかいんだけど、そこに水や(たぶん)ココナッツミルクをいれる……というか、もう汲む、だな……の、一斗缶だよ?
柄杓じゃまにあわないんだろな。
ほとんど解説がないんで、どうやって組織されてるのか、とか、そこで毎日働いてる人がいるのか、とか、全然わからなかったんだけど、私たちが行っても、カレー配ったりお皿洗ったりするボランティアはできるみたい。
人間て……人間て……生き延びさせるの、大変なのね。
六時間ごとにお腹すくんだものね。

あれをみて、いやんなっちゃう人と元気出る人といると思う。圧倒されるもの。
どっちみち
一度行きたいとこがまた増えちゃったなぁ……。
あそこのカレーが、食べたい。