かん子の連載

■□ 今日の1冊 □■

認知症の人がスッと落ち着く言葉かけ
著:右馬埜 節子

この前「ミステリーということなかれ」のなかで(マンガです)認知症の人がうちに帰りたがるので、施設の前にバス停とベンチ(偽物)を置いたところ、たいていはそこにすわるだけで満足してくれる、という話を読んだばかりですが、この本は一冊丸ごとそういう極意が書いてある本です。
向こうの妄想は直しようがないのだから、こちらがどれだけ向こうの世界に合わせるられるか、なんだよね。
それを“認知症の人を騙している”という人もいるそうだけど、それは騙しとは違うでしょう。
それは“優しさ”だよね。
騙し、と思う人は向こうをこっちの都合に合わせさせようとしているわけで、そんなことはできっこないのだから、はじめからできないことをやれ、と相手に強要していることになるんだから……。

というわけで、まだ関係ないや、と思ってるうちに読んどくといいよ。
関係ないときは冷静に読めるからね。
そして、中高にはいれてくださいね。
これから看護の仕事を選ぶ生徒は多いはずなのだから。

単行本ソフトカバー
出版社: 講談社

2019/01/30 更新

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