みんなの告知板

「アナと雪の女王」を見て

「アナと雪の女王」を見て、拍子抜けした大人は多いのではないだろうか?たわいもないストーリー、成長しない主人公たち、アニメが終わっても解決しない問題……。

あれはいったい、なんなの?という質問をいくつかいただいたので、私なりに考えたことをお答えします。

あれは、幼稚園対象のアニメなんだよ、と考えれば理解できないですか?
小学生男子から、恐竜、働く車、昆虫、の三大アイテムが幼稚園に落ちたように小学生女子からも「レインボーマジック」が読まれなくなったと同時に、フェアリーとプリンセスは幼稚園に落ちたのだと……。

王女さまが主人公だというだけで、それは幼稚園対象でしょう、なのだ。
そうして、かつては、苦難に陥った主人公を助けるのは親の愛、特に母親のこの世で最強の愛だった。
ドイツの昔話 「クラバート」の原話では、息子を悪魔から救い出すのは、決して息子を見間違えることなどない、母親の愛である。
それを、プロイスラーは自作のファンタジー「クラバート」のなかで恋人にすり替えたわけだけど、まあ、それはお話の近代化、というものだといってもいいでしょう。
そうしてペロー以降、王女さまは王子さまに助けられてきたわけだけど、いまでは王子は役立たずだ、ということはわかってしまった。
もう、親の愛が信じられないように、恋人同士の愛も信じられない。
残るは、きょうだいの愛だけだ、というのはとても筋の通った話だ、と思いませんか?

1975年以降、アメリカの絵本で困った主人公を助けるのは
1)本人

2)見知らぬストレンジャー

3)きょうだいか親友

になってたのだから、これはとても納得できる流れだ、と、私は思う。
ぷらす、音楽は最高、ビジュアルもこれ以上ないほどきらびやか……。
だって、雪よりキラキラしているものなんて、ガラスかダイヤくらいしかないものね。
普通の5歳にはこみいったストーリーはわからない。
主人公が成長したらついていけない。だから
あれは、幼稚園対象アニメなんだよ、と思ったら納得、いただけませんか?