みんなの告知板

ある司書さんからのお便りです。

ある司書さんからのお便りです。
読み聞かせ、は“ただ単に本を読むことだ”と思ってらっしゃるかたが大半、だと思いますが、そうしてそれで間違いではないのですが、こうやって“本を使って”ある一定の時間を作り出す………というやりかたもあるのです。
読みっぱなしではなく、その前と後の時間を演出することによって………。

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ごぶさたしてます。
学校でおもしろいことがあったのでご報告を(笑)。
のぶみ著「ママのスマホになりたい」
を読み聞かせに使いました。
この絵本はすみずみまで“いまどきのママ”が表現されていて、市立図書館の司書は「嫌いよ」といっておりましたが“いまどきのママの子どもたち”はがっぷり食いついてきます。
読みおえたら子どもたちに「チューリップを植えたら、育てるために何が必要だった?」
とききます。
「球根!土!」
「だからう・え・た・あ・と」
というやりとりが必ずあるんですが、なんとか
「水と太陽」
くらいは答えてもらって
「ではきみたち子どもが育つのに必要なものは?」
と聞きます。
「ごはん!栄養!」
は割とすぐでますので
「そうです。きみたちが育つには体に栄養と、心には大人の愛情が必要なんです」
「だからもし、おうちの人がかんたろうのママみたいで、ちょっと足りないな~とおもったら、学校には先生がいます!たくさん甘えて補ってください。先生たちは待ってるよ~」
といって担任の先生を見るのです。
そうすると、どのクラスでも!
先生方がにへら~って嬉しそうに笑うんですよ!!
ヤニさがるといってもいいくらいに(1,2,3,6年でやりました)。
少し前に2年生の先生とお話をしたときに、この子たちは3歳くらいだということで同意を得ました。
だから先生もほんとは3歳児だとおもって可愛がりたいけど、学年相当のことをやらせなければならないから引裂かれているというか………。
これを読むとつかの間、その建前が取れてなごむひと時になるのです。
イヤな気分は感染力が強くてクラスがちょーギスギスしますが
「可愛いよね~、楽しいね~」
というのも移せるんだ!
というのを実感しました。

東京も今日は雪です。

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