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ある小学校司書さんからのレポートです。

ある小学校司書さんからのレポートです。

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トラッカー紹介し始めたのでレポートします。
リーディングトラッカーがきたので、この前ご紹介いただいた
「なまけてなんかない」
とあわせて各クラスに紹介中です。
「なまけてなんかない!」を読むと、低学年はわがことだとおもい、真剣に聞き入ります。
その後、見え方が違うこともあるというのを、トリックアート図鑑でみせながらダブルビジョン
「どうしてダブってみえちゃうの?」
白黒反転
「ありがとうチュウ先生」鏡像
「さかさまになっちゃうの」
と紹介しました。
「そのなかのほんの一つの助けとして」
リーディングトラッカーを絵本にあてて見せます。
「自分が見やすい色はどれかな?」
というとおもしろいぐらいにばらけます。
「私は黄色が見やすい。老眼、疲れ目にも具合がいいです!」
とユニバーサルデザインであることを先生にも念押ししておきます。
最後に
「字が覚えられない、計算ができない、ということがあったらやり方を工夫してみたらできるかもしれない。担任の先生、養護の先生、誰でもいいから相談してください。苦手なのにはなにか理由があるのかもしれません」としめました。
トラッカーは司書在室のときは図書室で使えるようにして、教室でも欲しいという時は担任の先生と相談するから教えてほしいと言ってあります。
2校ですでに3枚貸出中です。
(薄桃、濃緑、透明)
各クラスで紹介してみて、お勉強ができてるところはうるさいです。
関係ないと思ってるのがありありとわかります。
でも!
大収穫なのです。
普段落ち着きがなくて残念なクラスが物凄く真剣に聞いてくれた……。
落ち着かない理由の一端は、勉強ができなくて困ってた!? だったのか!?
担任の前でLDの話をするのは僭越かな~と心配していたのですが、そんなことは全くありませんでした。
むしろ指導の通らない難しさがそんなところにあるのか!
という安堵の気配を感じました。
ただ、今出版されている本ではまだまだ伝わりにくい……。
子どもたちが自分のしんどさはそこが核なのか!
と納得できるような症状別の本がシリーズであったらなあ。
LDは特別支援級も通級もスクールカウンセラーも専門ではないので、と及び腰なのですが
「いま、その子にすぐしてあげられること」
を担任の先生は求めていると思います。
司書は読書に関する情報は、持っておくべきだと思いました。
1年生のときから、字も数の概念もあやしい子がいるのですが、とてもプライドが高くて賢いので、指導されるのを嫌がってとんちで逃げ回っていたのですが、2年生になってトラッカーを紹介した後の時間に
「わたしも絵本が読みたい!」
といってきたのです。
一緒に座ってみると、逐語読み(早い!)と文章を推論する力で読み切りました。
わかち書きだと読みやすいようです。
ただクラスの大半が家でギュウギュウに絞られて勉強はできる反面、反動でベタベタに甘えて担任の先生の膝を取り合うところなので、手がまわらず。
取り急ぎ有能な養護の先生につなぎましたが……
しかも、放っておいたら本が読めない子が大半なら、なぜ読めないのか探って、そこに梃をいれることをしないとお客さんがいなくなちゃう!!
言い訳しながらやってます。

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頑張れ 😆
お客さんが本を読めるようにすることは、司書の仕事のうちだよ!?
同僚のほうが間違ってる!