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748 昔読んだ奇妙な話

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      春子
      ゲスト

       2020年以前に出版された本です。小学校の図書室にあったので、ギリギリ児童書に分類されるのではないかと思います。内容については断片的にしか覚えていないのですが、以下のようなものです。

       時代はおそらく平成。主人公は母の実家?に一人で帰省する。途中で「百目」と名乗る大男が迎えにきてくれ、彼に連れられて目的の家に向かう。百目は下駄を履いている。道中、二人が何人かの集団とすれ違うと、その中から「人間の匂いがする」と話す声が聞こえてくる。そんなことを話す彼らは人間ではなさそうだと警戒すると同時に、自分が人間だということがバレたら危ないのではないかと不安になる主人公。しかしそこで隣を歩いていた百目がそっと主人公の肩を抱き寄せ、その集団から主人公を守るような仕草を見せる。
       目的の家に着いた主人公は、そこに長年仕えている執事に出迎えられる。主人公と執事とは以前にも会ったことがある。主人公曰く執事は少し変わった人で、子どもを楽しませるためなのか、タキシードのズボンに作り物の尻尾を付けている。しかしこの尻尾は後々作り物ではないことが判明し、執事も人間ではないことが明らかになる。その家には離紅(りく)という主人公より年下の女の子と彼女の兄(離紅が主人公と遊ぼうとするのを止めていた場面があるため、主人公のことをあまりよく思っていない可能性がある)、その二人の両親がいた(このあたりの記憶が定かではない)。
       やがて夜になり彼らは集まって夕食を食べる。皿が下げられると執事がデザートを運んでくる。主人公には梨のシャーベットが出された。しかし離紅たちの両親に出されたのは、小蜘蛛を凍らせてシャーベットのような形に仕上げた奇妙なデザートだった(この後の場面は記憶が抜けている)。
       広間のようなところに、集まった大勢の人に混じって主人公がいる。そこでは儀式のようなことが行われていた。内容は、儀式を受ける人が広間の真ん中に行き、それを七人の童女(それぞれ違う色の着物を着ていた、もしくは違う色のリボンをつけていた)が囲んでかごめかごめをするというもの。どうすれば儀式が成功なのか失敗なのかは覚えていない。やがて主人公もその儀式を受けることになる。周りを囲む童女たちに「後ろの正面だあれ」と問われるも答えられない主人公。この時何か不思議な出来事が起こったような気がする。

       この先に書くのはさらに不確かな記憶です。もしかしたら他の本と混同している可能性がありますが、それでも書かせて頂きます。

       主人公には飛鳥という姉がいる。彼女は柔道部だか空手部だかに所属おり、それもかなり強い。男っぽい口調で肝が座った性格をしている。彼女は主人公が母の実家?の方で奇妙な体験をしている間、柔道部だか空手部だかの後輩(主人公と飛鳥の母だったかもしれない)と夜道を歩いている。そこで、何かに追いかけられている主人公にでくわし、助けを求められる。弟を守るため、飛鳥はその「何か」を一本背負いで倒す。この時彼女は「なめんじゃねー」と叫んでいたような気がする。
       この本はいくつかの章に分けられており、それぞれにサブタイトルがつけられている。最終章のタイトルは「おくりび」「送り火」「送火」のどれかだったような気がする。そこから察するに、物語の時期としてはお盆だったのかもしれない。

       おぼつかない記憶ばかりですみません。ただ確かなキーワードは
      ・百目
      ・離紅
      ・執事
      ・梨のシャーベット
      ・蜘蛛のシャーベット
      ・童女
      の6個です。お手数をおかけしますが、もし見つけて頂けたらこれほど嬉しいことはありません。該当する作品がなかったとしても、あれは私の思い違いだったのだと納得してすっきりすることが出来ます。どうぞよろしくお願いします。

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