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久しぶりにマレー・ラインスターの

久しぶりにマレー・ラインスターの「第5惑星からきた四人」を見かけて、そうだ、昔はそんなこと言われてたな〜、というのを思い出した。『第5惑星からきた四人』マレー・ラインスター・著/小西宏・訳/創元推理文庫
この“第5惑星”というのは、アステロイド・ベルト(小惑星帯)はかつて惑星だったものが爆発した名残だ、という説があったのだが、その惑星のことである。
そこから来た四人の少年少女がタイムワープで南極にあらわれ、という話なのだが、これは1959年の本だから、その頃はまだそう言われていたわけですね。
もちろんいまはそれは完全に否定されて、小惑星は惑星に吸収されなかったかけらだということになっている。
アイザック・アシモフも“黒後家蜘蛛の会”のなかで、シャーロキアンの会で論文を書かなければならない客のために、この説を使って、モリアーティ教授が惑星規模の爆発を計算する話を書いている。
さすがにアシモフで、素晴らしい出来栄えなので、ホームズファンにはおすすめだ。
でも天文学がこれだけ進んでしまうと、SFも大変だ。あちこち読めないのがでてきてしまう。
なのに、19世紀の「海底2万マイル」がまだ読めるのはやはり凄いことなんだなぁ、だ。
ネモ船長の苦しみは、いまだに現役だ。