お知らせ かん子の連載

☆楽しい学校図書館のすぐに役立つ小話☆彡【はなと私の読書日記・その7】

かん子先生のご友人セイさんと、はなちゃん(一年生)の読書記録です。
かん子先生曰く、はなちゃんは、たぶん理系ではないタイプのリアル系との事。故にお薦めされた本はセイさんにとっては「?」な感じのものばかりのご様子。さてさて、はなちゃんの反応は...?

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☆楽しい学校図書館のすぐに役立つ小話☆彡【はなと私の読書日記・その7】
『めねぎのうえんのガ・ガ・ガーン!』

400年を超える芽ねぎ農園で、障害のある人が働くようになった実話を元にした絵本。芽ねぎは、寿司などに使われる細いネギで、苗の扱いなど長年の訓練が必要です。特別支援学校の先生が連れてきた二人のうち一人はぼんやりしているし、一人はゆっくりで「この子たちに育てられるわけがない。さて、どういって断ろうか?」と、最初、社長は考えます。 ところが、試しに働かせた生徒の様子を見て先生からのアドバイスを受け、社長の考えがどんどん変わっていく。「ガーン」と顔を赤くして冷や汗を流す社長の顔が印象的です。 例えば、芽ネギを立てて植え付けるのは難しいはずなのに、特別支援学校の先生が「これを使えませんか」と持ってきた下敷きのおかげで簡単にできたり。「ちゃんと洗って」の言い方を、どこを何回洗う、など分かりやすく変えたり。ゆっくりしか動けない生徒の草取りが遅いと思っていたら、いつの間にか芽ネギを枯れさせる悪い虫が少なくなったり。 はなは黙って聞いていましたが、私が離れると自分でもう一度読み、ブツブツ言い始めました。「ゆっくりでも草取りをして虫が少なくなるのはいいと思うけど、下敷きは苗を傷つけちゃうから難しい。ダメだと思う」。要するに、苗の植え付けが難しいことを理解していて、彼女の経験では下敷きが苗を触らないのは難しいと、やり方が気になって仕方ないらしいのです。 これは親の私にはびっくりの反応でした。この絵本の見返しには「障害」を身近に考える絵本と書いてあります。親の私は、無意識に障害があると「できないだろう」と思っていたと思います。一緒に働く仕組みづくりは大変だ、とか、あとがきで紹介されている、高齢者や女性も多く働く農園になった話などに興味を持ちました。ところが子どもは障害は関係ない。動きがゆっくりなことは受け入れて、求められる仕事の内容「苗を傷つけない」作業の出来だけに興味を持っていたのでした。


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2026/03/13  更新