「雨柳堂夢咄」のなかに、
「雨柳堂夢咄」のなかに、三味線やの小僧が真夜中に三人の猫姐さん(描かれた絵から抜け出て夜な夜な遊んでいた……)に会って、すみません!とあやまるシーンがあるのだけど、あとがきに、スタッフは三味線が猫の皮でできていることを知らなかった……という話が載っていた。
 それ知らなきゃ、なんでいきなりあやまったのか、わかんないわよね、確かに……。
 第二次世界大戦で、日本の文化は分断されて、私たちはもう候文は書けないし(読むことは読めても書けないよね)赤穂浪士の名前も言えないし、だなぁ、と思ってたんだけど、やっぱりいまの40歳代?いや、55歳くらい?
 ヤングアダルトとのあいだにも亀裂が入ってたんだなぁ、と最近思う。
 スウェーデン行ってきて「アストリッド・リンドグレーン」のテーマパークで一冊ブックレット作ったんだが、これが見事に売れない……。
 いまだに赤字のままで、???、だったんだけど、みなさん、リンドグレーン読んでないということがわかって愕然!
 そりゃ、ピッピは読めないでしょうよ。
 でも「はるかな国の兄弟」くらい、読めや!
 あれは時を越える名作なんだから。
 まあ、難しいんだけどね。
 よく子どもにわかるようにあんなこと書けたもんだと思うよ。
 でも
 司書たちが一冊も読んでない?!
1995年以前は本当に過去になったんだなぁ、と思います。
 そう思って暮らさないと……。
このあと10年で世界は劇的に変わるでしょう。
 いまの世界も続かないよっ!

 
 