かん子の連載

竹井善昭氏、という人が、

竹井善昭氏、という人が、ハイスペック女子は、なぜ転職をするのか、という記事のなかで、結局のところ要するに、上司の無能さに嫌気がさすからだ、と述べていた。
素晴らしい‼
なんでわかるの?

男性でそういってる人って初めてだよ!
高学歴、高能力の女性たちはむしろ男性たちより忠実だ、と竹井氏はいう。
ただし、会社にではなく、仕事そのものに……。
つまり、女子は基本、生真面目なのだ。
仕事が好きで、いい仕事がしたい。
そうして上司には自分の知らないことを教えてもらいたい、自分を育ててほしい。
なのに、その人が仕事ができないとがっかりする。
イライラする。
この人の下にいても成長できない、と思ったときに、彼女たちはよそへいくのだ。
実際、本来は基本、ポルノであるはずのBLマンガでさえ、主流の流れは“成長”だ。
信じられないかもしれないが、恋愛することによって、自分や他人への理解が深まり、自分が成長すること、がBLの基本なのですよ。
基本的欲求は、成長したい!なのだ。
成長するために、ロマンス、があるのであって、ロマンスのために、じゃない、
というか、ロマンスのためのロマンスは、二流の作品にしかならないのだ。もちろん、そういう作品もたくさんありますけどね。
OLとして仕事をする、ということはどういうことなのか、をテーマにしている「グッジョブ!」なんかは、まさにその通り!
というか、それ以上かもしれない。
あまりお仕事できない同僚や上司さえ肥やしにして成長していくのだから。

なので、自分よりも能力が高く、自分を成長させてくれない相手はイヤ、だからハーレクインのお相手は、主人公より能力が高くないとならないのだ。

昨今、農業や林業、溶接や建設業界で女子の進出が著しいが、そういう世界では女子だけでなく、男子の離職も少ないのは、そういう世界には、まだまだ尊敬できる、信頼できるプロが多数いるからだと思う。
この人の技には敵わないなぁ、と素直に思い、尊敬し、教わりたい、と思うお師匠さまたちが……。

彼女たちは真面目だ。
遅刻しない。
サボらない。
怠けない。
目標に向かって一心不乱に突き進む。
そうして自分で考える。

教える方だってそういう弟子のほうが、そりゃ可愛いに決まっているよね。

本当に会社のためを思うなら、竹井氏の言う通り、そういう人材を逃さない方がいいに決まっている。
仕事をさせろよ、そして評価しなされ。
でもそれをするには有能な上司が必要だ、というのが矛盾しているところではあるんですがね。