かん子の連載

【赤木かん子還暦おめでとう企画】 56 妄想系と現実系

妄想系と現実系   by T・I

公共図書館から中学校の図書館へ異動し、同じ図書館とはいえ、勝手の違いに途方に暮れていた私にとって、かん子さんの図書館づくりや調べ学習の話は大きな助けになりました。
どうすればいいのか、進むべき方向や方法を具体的に示してくれるものだったからです。
その中でも一番、目からウロコの衝撃を受けたのが、「本は妄想系と現実系に分かれる」という話でした。「何かおもしろい本ない?」
をあいさつ代わりに生徒たちは毎日図書館を訪れます。公共図書館の利用者と比べると、一気に距離が近くなった生徒とのやりとりは、感動を共有できる楽しさがある一方、要求されるスピードについていけず、どんな本をすすめればいいのか分からなくなっていっていたとき
「本は妄想系と現実系に分かれる」
という話をきいたとき、頭の中がすっきり整理され、生徒に本をすすめるとき、とても選びやすくなったのです。
本に対しての見方が変わりました。
今でも利用者と接するとき、ずっと頭の中に置いている言葉です。