かん子の連載

水曜日の歌 ♬~ 第四十六回

旅上

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。

とても有名な書き出しですが、タイトルを知ってる人は少ないかも。
荻原朔太郎です。
好きな詩人か、というと結構けっ!
なのですが(詩は上手いと思うが、この甘ったれがなんとも腹立たしいから)まあ、人より敏感に生まれついたのね~、というしかないのかもな。
お父さんが金持ちでよかったよねぇ、ホント……。

2018/05/02