この前、科学キュレーターの出井氏に、
この前、科学キュレーターの出井氏に、できたての「夏の星座を見つけよう」を読み聞かせしておりましたら、ふたご座のとこで、スパルタの王妃レダが卵を二つ産んで、その一つからカストルとクリュタイムネストラが……、もうひとつからポルックスとヘレネーが産まれた、というところで(ちなみにここらへんは異説がいくつもありますから、こうでないのもある)いきなり
「それってホントの話?」
といったので、ぶっ飛びました。
でもって
「本当の話のわけないじゃん!神話だよ?!」
といったとたんにあからさまに興味を無くされました。
😄
まあ、大昔の話には、本当にいた人が本当にやった話と、本当にいたけどそれはやってない話と、そんな人はいなかった話、に別れるので、そう聞かれたことはわかりますが、本当に、本当じゃないことには興味がないんだな~、というのと、ギリシャ神話を知らない、ということがかなりの衝撃でした。
だって……。
ギリシャ神話って、文系の基礎だもんね。
ふたご座になったカストルとポルックスはそんなに有名じゃないけど、トロイ戦争を引き起こした絶世の美女、ヘレネーと、アガメムノンの妃のクリュタイムネストラは超有名人でしょう?
アガメムノンは、クリュタイムネストラに横恋慕して、相思相愛だった夫をわざと敵陣に残して戦死させます。
でもってまんまとクリュタイムネストラと結婚するんだけど、そのときに娘と息子?も殺しちゃうんだよね。
で、結局クリュタイムネストラはアガメムノンを殺すわけで、クリュタイムネストラといったら‘‘復讐’’の代名詞、だったと思う(もう50年も前に読んだんで、だいぶ忘れてるな~というのが今回星座の本作ってわかった)。
あ、ちなみに、なぜ人間のレダ妃が卵を産んだかというと、ゼウスは白鳥に化けて、鷲に追いかけられたふりをして、レダの部屋の窓から入り込んだからです(別の説もあります)。
そうか~。
ほかのとこはみんな‘‘事実’’なんだから、ここんとこには、これは神話ですよ~、と書いておかなくちゃいけなかったんだね~、ということに初めて気がつきました。
無意識に知ってるもんだ、と思ってた……。
反省……。
星座には、神話がつきものですが、子どもたちのなかにもバリバリ、リアル系はいるとおもうので、星の本読むときにはご配慮くださるようお願い致します。