▲△▲ 不登校の樹の下で【2】 ▲△▲
不登校のお子さんを育て、不登校の子の親の会の世話人でもある、しのはらさんからの寄稿文をご紹介しています。
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▲△▲ 不登校の樹の下で ▲△▲
【2】
身の回りに現役の児童・生徒がいなければ、普通の人は
「不登校って、増えてるらしいけど、そうなの?」
という感じだと思います。
「学校は、行くのが当たり前」
という常識の大人はまだまだ多いです。
「子どもが不登校になるのは、親が甘すぎるからだ」
なんて言う人もいますが、これは時代錯誤。情報のアップデートができてません。
そもそも、文科省は20年も前に「不登校はどの子にも起こりうる」という通達を出しているのです。
その文章はお役所言葉でちょっと難しいので、不登校新聞の元編集長の石井しこう氏の記事をご紹介します。
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「国が不登校を許していない」というのは間違い 文科省の不登校への見解、6つのポイントとは
< https://dot.asahi.com/aerakids/articles/-/257105 >
記事の中では、このようにまとめられています。
『文科省による不登校への見解(石井意訳)
1)不登校は誰にでも起こりうること
2)不登校した子が悪いという偏見は捨てるべき
3)不登校はさまざまな要因によって起きること
4)不登校だけで問題行動と判断してはならない
5)登校という結果のみを目標としない
6)最終的な社会的自立を目指すべき
ぜひ、↑リンクから、記事を読んでみてください。
文科省も、いろいろ告知しています。
文科省が平成15年(2003年)に出した
「今後の不登校への対応の在り方について(報告骨子)」はこちら。
< https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/108/shiryo/attach/1358942.htm >
また、令和5年(2023年)には
「誰一人取り残されない学びの保障に向けた不登校対策 COCOLOプラン」を発表しています。
< https://www.mext.go.jp/content/20230608-mxt_soseisk02-000030032_12.pdf >
国がいいことを言っていても、
地方自治体(県や市)の市教委に降りてくるころには「絵に描いた餅」状態になっていることがよくあります。
なにより現場の先生は「時間も気持ちも余裕がなくてギリギリ」と感じます。
そうして、結局は子どもに皺寄せが行くのです。
今回、お伝えしたのは、
不登校は悪いことではないし、
学校に行けるようになることが解決方法ではない、ということでした。
2025/12/15 更新

