かん子の連載

××× 赤木かん子のニューヨーク便り その8 ×××

四日目

今日は永田さんと‘‘借家(長屋)博物館’’にいきました。
ここは移民たちが暮らしていたアパートで、一階は本屋とお土産ものやさん。
なんでも一階の(当時は)バーでやっていけちゃったので、オーナーが最後の借家人がでたあとほったらかしてたんだとか。
で、何十年後に入ってみたら生活道具が残されていたのでそのまま当時を見せる博物館にしたのだそうです。
一階の店でチケットかって、ガイドツアー。
お昼にいって1545の回を予約して、あいた昼間にはストランドブックストア、という本屋さんにいって、時間に戻ったら、一回12人なので、どのコースもすでにソールドアウト。
一人25ドルなので、かなりいい儲けになっているかと……😄
その回はアイルランド人の一家のコースでしたが、ほかの11家族はみなドイツ人だったのでなにかと大変だったとか。
でも、お父さんが25歳でお母さんが27歳で娘が二人、あと、12才の女の子がいたけど、これがどんな関係かはわからなかった……。
まさか、娘?
一番したの女の子は五才で病気で亡くなったらしい。
彼らの死亡証明書や、登記簿?みたいなものも見せてくれました。
六畳くらいの部屋と同じく六畳くらいの台所(ストーブつき)三畳ほどの寝室……。
暖炉の上の壁紙が花模様なのがうっすら残ってました。

でも昔の日本の団地もこんなもんだったよな、と思ふが。
とにかくその日その日を懸命に生きたであろうひとつの家族がいたことを実感したよ。
説明は、ほとんどわからなかったけどさ。

ここはゆとりがあるなら一度行ってもいいと思う博物館です。

下のショップでは、ニューヨーク関連と移民関連の本も扱っていて、セレクトがうまいので当たりが多くて助かりました。


アメリカには学習マンガがないので、絵本がそのかわりをしているんです。

というわけでこの日で手持ちのお金が一気に減りました。

帰りにみかけたお粥やさんに入ったら絶うま!
クリームブリュレという名のプリンを食べて(うまい!)帰りました。

2018.06.21更新