絵本「てんぐのがっこう」について
篠原さん情報です。
marinonnette.at.webry.info/201407/article_10.html
絵本「てんぐのがっこう」やぎたみこ作 文渓堂 2014年
「ほげちゃん」で一躍名を馳せたやぎたみこさんの新作です。
これ、最初にネットで表紙だけ見て、
「ん? てんぐ? でもこれ、インコじゃない?」と思ったんですが、
人に助けられたカラス天狗が、恩返しのために、
鳥を「てんぐのがっこう」で「てんぐ」として養成しようと思いつき、
それにいろんな鳥が参加して‥‥というお話で、
主人公(?)は、ゆいちゃんとたっちゃんの家の
インコのテンちゃん。
テンちゃんが、「インコ天狗」として大活躍♪ という物語。
テンちゃん、めちゃかわいい!
いやもうね、トリスキーさんたちに、ぜひぜひおすすめしたい絵本です!
宿題をしているテンちゃんの「りんご くれー!!」ってとこ、かわいいです。
鳥さん用の小さい帽子と「ころも」も素敵。
わたしは、テンちゃんの枕元に、たたんで置いてあるのにしびれました!
次々とお見舞いにくる鳥さんたちに、
お母さんが、うげって顔してるのも、ツボです。
お見舞いに来た鳥たちの多彩なこと!
どこからスカウトしてきたんだろう、と言う疑問はここでは忘れましょう。
みーんな天狗の帽子と「ころも」をきているのに、
ちゃんと、ペリカンだったり、ペンギンだったり、ヤマセミだったりするのが、すご
い!
(鳥の名前は、絵本の最後の見開きに書いてあります。親切!)
裏表紙の体操(? それとも踊り?)をする鳥さんたちがユーモラス!
右端に、オカメちゃんもいます!
(すみません、我が家にはオカメインコがいるものですから。。)
やぎたみこさんは、
「ほげちゃん」ではまったんですが、
「ぷくみみちゃん」は、ちょっと謎な感じでした。
でも、この「てんぐのがっこう」を読んだら、すっかりファンになりました!
ぷくみみちゃんも、テンちゃんや鳥天狗さんたちも、
もちろんフィクションなんだけど、
その「フィクション」が、ゆる~く当たり前に溶け込んで
肯定される世界なんだな、と思いました。
みんな「善意」の人(や鳥やもののけ)なんですよ。
世界がすごく優しい。
この絵本の肯定的な世界観は
小さい人たちを暖かく迎え入れてくれそうで、嬉しい。
そしてその世界を描く絵は、意外と「濃い」のが面白い。
やさし~い、かわい~い、って絵じゃないの。
おばあさんなんか、けっこうしわしわだしね。
幼児と低学年のお子さんにおすすめです。
もちろん、大人にもね。
うちの娘たちも大絶賛でした。
次女「これ買おう買おう! 我が家のバイブル!」
長女「表紙のこの、な~んにも考えてなさそうな丸いおメメが、
うちのもんちゃんにそっくり!
この、ぷっくりあんよもかわいい!」