かん子の連載

_/_/ ガーナのおすすめ本商会 _/_/ 004

ガーナのおすすめ本商会(4)
「日本の給料&職業図鑑」
著者・給料BANK
宝島社
今回は図鑑を紹介したいと思います。

「日本の給料&職業図鑑」という本です。

この本をオススメしたいな、と思った理由は、イラストや仕事の紹介がゲームのRPG風に表現されているのがイケてるからです。

例えばドラクエみたいな感じです。
普通の職業図鑑を見るよりも、子どもが「こういう仕事(キャラ)になってみたいな!」とか
「かっこいい!」
とか、仕事の内容をゲーム風に書いてあるのは夢を持ちやすいと思うのです。

もう小4なので、仕事って実際は大変だし、ゲームみたいにいかないことはもちろん知ってはいます……。

でも、この本は大人が見ても自分の就いている仕事がこんな風にかっこよく表現されているんだーって思えるし、自分はこの仕事でよかったなぁ、と思えるんじゃないかな、とも思いました。

ゲームのキャラのような職業イラスト以外にも魅力的なのは、実際にする仕事の内容やその職業に就くためにはどうすればいいかを現実的に“前向き”に書いてあるところです。

たとえばユーチューバー。

簡単にはなれないし、お金もたくさんもらえないかも……とうっすら書いてはあっても、暗いところやマイナスなところをあまり書かず、いいところをたくさん書いてある部分です。

実際になるのが大変な仕事でも、気楽な気持ちでチャレンジしてみたいなと思わせてくれる内容なのです。

なぜそんなことを考えたのかというと、いま、周りの大人からマイナスなこと、それは無理だとか、大変だとか言われてばかりで、卑屈になっている子どもが多いと思うからです。たとえば学校の友達にも、将来の夢が無い子が多くて
「◯◯ちゃん、何になりたい?」
って聞くと
「あんまり無いな……、大人になって食べていける仕事がいいな」
とか、そんなこと、いまから言ってどうする?
と思うほど真面目というか、楽しくないというか、ネガティブな子の多さに私はびっくりしているんです。

そういう子に、この本をぜひ読んで欲しいのです。こんな職業もあるんだよ!
面白そうだよ!

と伝えられたらなと……。 

もうひとつ、これは私が感じていることですが、まわりにいる仕事をしている大人で、かっこいいなと思える人がほとんどいない……、楽しそうに仕事をしている大人があまりにも少ない気がします。

憂鬱そうに仕事に行く姿しか見ていなければ、仕事は辛いものだと感じてしまう子が多くなるのもしかたがないのかもしれません。反対に、親がたとえば看護士とかで、人を助ける仕事に誇りとやりがいをもって仕事しているのなら、子どもも仕事することに夢を持てるのでは(べつにその子が看護士にならなくても)と思うのです。

この本のタイトルにあるように、それぞれの職業には平均給料が大きく載っていますが、そもそも仕事に夢を持っている周りの子が少なく、お金儲けすら考えていないように思います。
とにかく何も考えずにイラストだけでもいいから
「この職業かっこいいなぁ」
とか
「これかわいい」
とか、そういう風になら憧れられるはず……。

そんな私(ガーナ)の夢は“アナウンサー”です。
理由は、世界中のいろんな場所に行って過酷なところにも行って、たくさんの人たちの状況を伝えたいと思うからです。
もちろん、また夢は変わるかもしれないけれど、いつでも
「かっこいい、やってみたい!」
とやる気はメラメラです!

2019/09/03